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水戸啓明高等学校様

Chromebook Flip の活用で目指した、生徒のグローバル人材育成

Chromebook Flip の活用で目指した、生徒のグローバル人材育成

業種(大学、専門学校など) 高校 職員数
所在地(都道府県) 茨城県 生徒数

グローバルマインド習得のための新たなチャレンジ

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学校法人田中学園 水戸啓明高等学校
Global Frontier Course 副主任
情報管理部 部長 / 情報科 主任
教諭 高田健市氏

本校は2012年に「水戸啓明高等学校」へと校名変更をして新たにスタートしました。半世紀以上にわたり、「人間・自然・平和な日本を愛する心豊かな人材を育成する」という建学の精神の具現化に努め、各界で活躍する20,000名の卒業生を輩出しております。またグローバル社会に生きるという広い視野と多様な人々に対する寛容さとともに、国の内外の諸問題解決には国際的な理解と協力が不可欠となります。本校ではそのようなニーズに応えるべく、2016年に水戸市内では初となるグローバルフロンティアコースを開設し、グローバルマインド習得のための「体験型・参加型・多様性(多文化)型」授業を取り入れた「グローバル教育(Keimei Global Studies)」の取り組みを開始しました。

>> グローバルフロンティアコースの活動概要は こちら

「日本を知り、世界を知る」をコンセプトに編成された Keimei Global Studies により、将来、国境を越えて世界の人たちと互角に仕事ができる「グローバル人材」の育成に取り組んでいます。そこで Keimei Global Studies では日本人としてのアイデンティティを探求させる教育を行うことで、グローバル人材育成の基盤づくりを行います。さらに将来グローバル人材になるための資質・能力として以下の3点を挙げ、重点的に能力の伸張を図っていきます。

  • 1.英語力、コミュニケーション能力
  • 2.異文化や多文化共生に対する理解と実践
  • 3.主体性、積極性、協調性、柔軟性

本校ではグローバル人材としての資質・能力を高めるために、定期的に水戸市在住の外国人の方々を本校へお招きし、”共生”をテーマにしたディスカッションを行っています。この取り組みは”地域国際交流授業”であり、分野ごとにグループ分けをし、水戸市に関する「食、観光、行政、サービス等」それぞれのテーマに従ったディスカッションを行う協同学習です。自分たちの文化と外国人の方々の文化は異なるため、相手の意見を取り入れ、且つ自分の意見をしっかり伝えなくては共通見解を見出すことはできません。この授業は本校のグローバル教育の基礎学習となっており、授業の集大成として全員でプレゼンテーションも実施しています。

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プレゼンテーション資料は生徒各々が作成しますが作業可能な環境としては、校内に商業科クラスの生徒が主に利用する情報処理室と必要に応じて各クラス各科が授業ごと(予約制)に利用するマルチメディア教室の2つのPC教室があります。”地域国際交流授業”は主にディスカッションに軸を置いたカリキュラムにしているため、資料作成のための作業時間を授業内ではあまり割くことができません。よって生徒は放課後の空き時間を利用して、PC教室で作業を行っていました。またセキュリティの関係で校内のデータをUSBメモリ等で持ち出すことは許可されていないため、実質、作業可能な時間は放課後のPC教室のみ、というかなり限られた状況でした。

”21世紀型スキル”や”アクティブラーニング”等、求められる姿や学ぶべきスタイルが時代の流れとともに変わってきている現在、学校、家庭、校外といった環境によって左右されないシームレスな学習環境の構築が必要です。そのような考えから将来を見据えた形で「学校と家庭での学習環境のシームレス化」を実現するためにはクラウドベースの端末である Chromebook™ が適しているのではないかと考え、本格的に Chromebook の検討を開始しました。

Google の六本木本社で G Suite for Education の研修会に参加する機会があり、その場で初めて Chromebook に触る機会がありました。その後インターネットで情報収集したり、既に Chromebook を用いてICT授業を実践している学校の公開授業へ参加するなどを通じて、”私立学校としての教育理念”や”水戸啓明らしい独自の取り組み”そんな想いが強くなっていきました。

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Chromebook の検討・導入に合わせて無線LAN環境を整える必要がありました。校内のすべての教室には情報コンセントがきていたため、容易に無線LAN環境を整えられると推測していたのですが、ボトルネックとして校内ネットワークの速度など一部改善が必要な箇所が確認できました。校内全体のネットワーク環境を見直すよい機会と捉え、環境整備を進めました。

その際、無線LANアクセスポイントとして フルノシステムズ の ACERA810 をグローバルフロンティアコースの2教室に採用しました。フルノシステムズ の無線LANアクセスポイントは他校への導入実績が多くみられることから安心感があり、接続安定性、快適なタブレットの無線接続環境を実現できるとの事で採用を決定しました。

画面が360度回転する ASUS Chromebook Flip で授業が変わった

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ASUS Chromebook Flip C100PA はわずか約890gの軽さのため、女子生徒がプレゼン時に数十分間、片手でもっても疲れない

”地域国際交流授業”や”情報授業”において生徒には資料作成する機会や、その資料をICT機器を用いてプレゼンテーションする場を多く設けることを想定していましたので、様々なシチュエーションに対応できるICT機器でありながら、教室間の移動や学校と家庭間の移動でも負担にならない軽量さを重視した結果、ASUS Chromebook Flip C100PA の採用を決定しました。

生徒は資料作成時(ノートパソコンスタイル)、動画閲覧時や協同学習時(スタンドスタイルやテントスタイル)、プレゼンテーション時(タブレットスタイル)、それぞれ利用シーンに応じて自分が一番使いやすいスタイルに都度 ASUS Chromebook Flip C100PA を変形させながら使用しています。

またグローバルフロンティアコースの生徒のPCスキルのレベルはさまざまでした。本校に入学して初めてPCに触った生徒もいます。しかしそのような生徒でも Chromebook を楽しみながら操作しているを姿を授業でよく見掛けます。生徒自身が普段から使い慣れ親しんでいるスマートフォンやタブレットのような感覚で、タッチパネル液晶搭載の ASUS Chromebook Flip C100PA を操作しているからなのかもしれません。

ASUS Chromebook Flip C100PA の特徴

  • ・タッチパネル液晶搭載だから直感的に操作が可能
  • ・10.1型の画面サイズはB5サイズのクリアケースにも収納が可能
  • ・IPS液晶の広範囲視野角は協同作業の際に便利
  • ・約890gの重さはプレゼンの際や教室移動の際に女子生徒でも楽に持てる
  • ・約9時間の長時間バッテリーで1日の授業が終了するまで再充電の必要なし
  • ・アルミニウム合金を用いた筐体はデザインに敏感な学生も満足

製品情報はこちら(ASUSのサイトへジャンプします)

Chromebook の活用で変わり始めた教員の意識

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生徒は普段から使い慣れ親しんでいるスマートフォンのような感覚で、タッチパネル液晶搭載の ASUS Chromebook Flip C100PA を操作している

Chromebook を利用開始して4か月程が経過し、徐々に校内における Chromebook を用いたICT授業に対する意識が拡がりつつあることが実感できています。例えばマインドマップを取り入れたグループ学習で Chromebook の活用の幅が拡がるのではないかといった声もあがっています。協同編集や Google ドライブを利用してデータ共有が容易なため、効率的にマインドマップを作成できることが理解できたためです。

また情報教育の観点では調べ学習にも Chromebook は活用できます。①インターネットで調べたことを、②自分なりの意見や考えで情報をまとめ、③自分なりの主張を用いて、④正確に伝えられる力を身につける。とくにキーボードによる文字入力や文章編集、図表作成の学習活動など、調べ学習における Chromebook が果たす役割は充実しています。

・Google スライド, Google ドキュメント, Google 図形描画
1つのファイルを複数の生徒で共有し、共同作業・同時編集することができるため、協同学習をする際に便利です。さらにコメント機能でファイルに直接コメントを残すことができるため、教員は細かな指導を行うことができるようになりました。またGoogle 図形描画はマインドマップの代わりやポスター制作で利用しています。いずれも協同学習ができることが大きなメリットと感じており、生徒間のコミニケーションが以前に比べて向上したとも感じています。
・Google フォーム
主に情報授業で生徒が行ったプレゼンテーションの相互評価に利用しています。Google フォームを利用することで簡単にアンケート調査・集計・分析ができ、生徒全員でその結果を共有閲覧もできますので、効率的な授業展開が行えるようになりました。
・Google ドライブ
授業全般における作成物のデータファイルの保管はもちろんのこと、校外学習時にスマートフォンで撮影した写真データのアップロード先としても利用しています。Google ドライブを生徒に説明する上で、まずクラウドとは何かというところからの始めましたのでクラウドの概念を生徒に理解してもらうにも役立ちました。
・Chromecast
今までは Chromebook と電子黒板をHDMIケーブルで接続する形でスライドを投影をしていましたが、Chromecast を利用することでケーブルレスが可能となり、机間巡視しながらでも授業展開が出来るようになりました。また生徒がプレゼンテーションをする際にも利用しています。
・Classi
eラーニングや模試対策、学習記録、連絡事項の共有等に利用しています。特に利用している『学習記録』では日々の学習の記録や1日のタイムテーブルを記入させています。これにより教員が生徒の状況を把握でき、状況に応じた声掛けを行っています。また朝自習の時間には今まであまり積極的ではなかった生徒も『WEBテスト』や『学習動画』という機能を使い、教材動画を見るなど、取り組む姿勢が強まりました。
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左)Chromecast を電子黒板に差し込むだけで、Chromebook 上の画面データを電子黒板にケーブルレスで投影が可能になる

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中)机上にPCと手書き用ノート、筆記用具を置いた場合でも設置可能面積の観点から10.1型液晶であればスペースの有効活用が可能

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右)eラーニング動画を観る場合は ASUS Chromebook Flip C100PA のスタンドスタイルが便利

  

Chromebook 導入にあたり、当初より将来的に家庭への機器持ち帰りも視野にいれていました。各家庭の無線LAN環境はほぼ整っていることが確認できていました。学習環境がすべてクラウドベースのため生徒は環境問わず学習することが可能となります。

教育方法の変革期に授業者が変えなくてはいけないこと

グローバルフロンティアコースでは Chromebook を用いたICT授業を引き続き、推し進めていきます。そしてグローバルフロンティアコース以外のクラスでも利用の幅を拡げ、校内全体でICTを活用した先進的な教育を広めていければと考えています。

デバイス選びは決して最優先事項ではありません。優先されるべきは、ICT授業においてどのような学習目標を掲げ、どのように実践すべきかであり、結果、それに最も適したデバイスが最終的に何なのか、ということだと思います。本校の場合、”地域国際交流授業”と”情報授業”における活用を目的として、「学校と家庭での学習環境のシームレス化」を実現するために検討した結果、たどり着いたのが、G suite for Education と連携することによって活用の幅が拡がる Chromebook でした。また”学校を変えるには生徒を変えなくてはいけない”、”生徒を変えるには授業を変えなくはいけない” と言われます。そのためには授業者である我々が率先して教育に対する意識や考え方を変えていく必要がありますし、様々な情報収集を通じて今が教育方法の変革期であることを肌で感じることが大事ではないかと考えます。

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(グローバルフロンティアコースの生徒の皆さん)