北海道大学様

業種(大学、専門学校など) | 大学 | 職員数 | |
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所在地(都道府県) | 北海道 | 生徒数 |
Chromebook 導入事例 北海道大学様 インタビュー動画
インタビュー
学校について
北海道大学は札幌農学校をもととして創設された日本の高等教育機関の一つです。これまでの130余年の歴史の中で、「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「実学の重視」を掲げており、日本における代表的な教育研究の拠点の一つだと思います。その中で、今回 Chromebook を導入した高等教育推進機構 / オープンエデュケーションセンターは、大学の中において、ICTを活用してオープン教材(OER:Open Educational Resources)を活用しながら、教育改善に取り組む組織です。
Chromebook 導入に至ったきっかけ/経緯
北海道大学をはじめとする道内の国立大学7大学は、国立大学教養教育コンソーシアム北海道を形成しています。これは大学間で双方向遠隔教育システムを使いながら、合同授業を行って、教養教育の強化充実を図るというものです。この中で、北海道大学のオープンエデュケーションセンターがOERを使いながら、ICTを活用したブレンド型学習を推進しています。
OERを予習教材として使い、それを用いた反転授業を実施するということを、教養教育連携の中のいくつかの科目で進めています。反転授業の中では、学生は授業の中で、いわゆるアクティブラーニングと呼ばれる、知識に実際に関わりながら学んでいく学習を進めるわけですが、ここで生産活動や自分たちの考えを纏める道具として、パーソナルコンピュータが必要となった経緯があります。その一つとして Chromebook を選定しました。
OERを予習教材として使い、それを用いた反転授業を実施するということを、教養教育連携の中のいくつかの科目で進めています。反転授業の中では、学生は授業の中で、いわゆるアクティブラーニングと呼ばれる、知識に実際に関わりながら学んでいく学習を進めるわけですが、ここで生産活動や自分たちの考えを纏める道具として、パーソナルコンピュータが必要となった経緯があります。その一つとして Chromebook を選定しました。
導入前に懸念されていた課題と解決策
導入前に懸念していた課題としては、各大学に Chromebook を配置してそれを授業で使うため、管理の問題がありました。後は、そこでできるだけ北海道大学側のサポートを必要とせず各大学で十分にその機能が使える、できるだけ簡便なもの、且つ価格としても手頃なものが、選ぶうえでの課題となっておりました。
Chromebook を導入した決め手
今回 Chromebook を導入した決め手になったのは、本体の価格と管理の容易さです。各校にこれを配置するためには、それなりの低価格である必要があるのですが、 Chromebook はPCとしての十分な機能を持ちながら、価格が比較的抑えられているということがあります。
また管理に関しては、 Google Apps と連携することで、管理コンソールを使いながら、各大学に置いている Chromebook を一括で管理できる、且つOSのバージョンアップ等も Chromebook 独自の内部的な機能で自動的にアップデートされていく、ここも非常に魅力的でした。
今回の授業で Google Apps を活用して、各大学でアクティブラーニングを実施する事ができましたので、このあたりの Google Apps と連携できるところも魅力の一つでした。
また管理に関しては、 Google Apps と連携することで、管理コンソールを使いながら、各大学に置いている Chromebook を一括で管理できる、且つOSのバージョンアップ等も Chromebook 独自の内部的な機能で自動的にアップデートされていく、ここも非常に魅力的でした。
今回の授業で Google Apps を活用して、各大学でアクティブラーニングを実施する事ができましたので、このあたりの Google Apps と連携できるところも魅力の一つでした。
Chromebook をどのように活用していますか?
今年度は二つの授業で、 Chromebook を導入した道内の教養教育連携の授業を行いました。一つは応用倫理学の授業で、こちらでは事前に講義ビデオを学生が視聴してきた後で、授業中にあるテーマに基づいた、ディスカッションする授業を行いました。この授業の中で学生が Chromebook を使って、自分たちの議論を進めるための必要な調べものをしたり、ディスカッションが終わった後に、自分たちのディスカッション内容や質問を Google フォームで投稿することに使いました。つまり学生が議論した後で、自分たちの考えを纏める、もしくはそれを教員たちにフィードバックして、また次の授業に対する質問をもらうコミュニケーションのツールとして使った事例があります。
もう一つが、情報社会の授業です。こちらでは情報社会をテーマとした教材製作を行う授業をしました。これも反転授業の形式で、情報社会、例えば情報セキュリティに関する内容を授業前に講義ビデオで学んでくる、または教材設計を行いましたので、インストラクショナルデザイン(教授設計理論)に関係する教材を見てくることを行いました。その上で、学生は教室で、情報社会に関する世の中のいろんな議論や、自分たちがテーマにした教材を作成することを行いました。
前半の情報社会に関するディスカッションについては、自分たちの考えを纏めたり、様々な情報源に基づいた「調べ学習」をするツールとして Chromebook を使いました。また後半は Google Apps 上で、ドキュメントを使って、教材を作ったのですが、教材の製作だけでなく、 Google Apps 上でお互いの教材にコメントをつけあって改善をしあう、ピアレビューやグループレビューを Google Apps 上を行いまして、この授業では北海道大学と帯広畜産大学を繋いだのですが、各大学をクロスしたようなグループを作って、その上で Google Apps を使いながら、教材をお互いに授業中に改善して作り込んでいく、コラボレーションのようなことを行った事例もあります。
もう一つが、情報社会の授業です。こちらでは情報社会をテーマとした教材製作を行う授業をしました。これも反転授業の形式で、情報社会、例えば情報セキュリティに関する内容を授業前に講義ビデオで学んでくる、または教材設計を行いましたので、インストラクショナルデザイン(教授設計理論)に関係する教材を見てくることを行いました。その上で、学生は教室で、情報社会に関する世の中のいろんな議論や、自分たちがテーマにした教材を作成することを行いました。
前半の情報社会に関するディスカッションについては、自分たちの考えを纏めたり、様々な情報源に基づいた「調べ学習」をするツールとして Chromebook を使いました。また後半は Google Apps 上で、ドキュメントを使って、教材を作ったのですが、教材の製作だけでなく、 Google Apps 上でお互いの教材にコメントをつけあって改善をしあう、ピアレビューやグループレビューを Google Apps 上を行いまして、この授業では北海道大学と帯広畜産大学を繋いだのですが、各大学をクロスしたようなグループを作って、その上で Google Apps を使いながら、教材をお互いに授業中に改善して作り込んでいく、コラボレーションのようなことを行った事例もあります。
実際に導入してみて良かった点/改善点
導入して良かった点は主に二つあります。一つ目は「管理の容易さ」、二つ目は「 Google Apps との相性の良さ」です。一つ目に関しては、今回、学生に貸し出す Chromebook はカートに入れて管理していますが、カートから取り出したらすぐ授業に使える起動の速さ、中に入っているソフトウェアのメンテナンスは基本的に何もすることが無い、メンテナンスの容易さが非常に大きかったです。また本体も堅牢でしたし、カートに入れて学内を移動したことも結構ありましたが、これによる故障もほとんどありませんでした。
もう一つ、 Google Apps との連携の良さというのは、先ほどの情報社会の授業でもご紹介しましたが、Google Apps のドライブやドキュメントやグループの機能を使って学生とのコラボレーションが非常にやり易く、そのための端末としても適しているということがありました。北海道大学の場合、学内の教育情報システムの中にも、 Google Apps を導入していますし、学内も無線LANを整備していますので、学生が色々なところで授業の準備をするということを含めても、 Chromebook を使うということについては、非常に理想的な環境だったと思います。
もう一つ、 Google Apps との連携の良さというのは、先ほどの情報社会の授業でもご紹介しましたが、Google Apps のドライブやドキュメントやグループの機能を使って学生とのコラボレーションが非常にやり易く、そのための端末としても適しているということがありました。北海道大学の場合、学内の教育情報システムの中にも、 Google Apps を導入していますし、学内も無線LANを整備していますので、学生が色々なところで授業の準備をするということを含めても、 Chromebook を使うということについては、非常に理想的な環境だったと思います。
今後の展望や期待すること
今後は道内の教養教育連携に留まらず、様々な場面で Chromebook を活用していきたいと思っております。例えば、本学には図書館がありますので、そこでのラーニングコモンズで使うキヨスク端末や、色々な形で学生に Chromebook を貸し出す形で、学内でICTを使った学びを進めてもらうことができると思っております。この時に北海道大学の場合、 Google Apps を導入していますので、そこと連携しながら、自宅での学習と大学での学習を、 Chromebook を使いながら、シームレスに繋げていくことができればいいと考えております。