【国際基督教大学高等学校】Chromebook 導入インタビュー

国際基督教大学高等学校様
業種(大学、専門学校など)高等学校職員数
所在地(都道府県)東京都生徒数720

インタビュー

国際基督教大学高等学校(ICUHS)について

ICU高校は1978年4月に開校しました。帰国生教育に正面から取組むこと、帰国生と国内生それぞれの長所を生かすこと、多様な生徒が共に学び理解を深める教育環境を築くことを目標としています。創立以来、百ヶ国以上の国々から約6000人の帰国生を受入れてきました。3学年合わせた生徒数は約720名、そのうち帰国生徒は480名で2/3を占めています。

Chromebook 導入に至ったきっかけ/経緯

従来、PCはPCルームに設置されていました。近年は授業でPCを利用する機会が増えましたが、そのたびに使用台数に関係なくPCルームが占有されてしまい、効率的な運用が難しくなってきました。そのような問題を解決するため、新たに生徒用ノートPCの一斉導入とWi-Fiの整備を検討するようになりました。

導入前に懸念されていた課題と解決策

まずWi-Fiを整備する必要がありましたが、予算が限られていました。そこでマンション向けのインフラ業者と提携をして短期間・低コストでの整備を実現できました。生徒用ノートPCの一斉導入ということで保護者から否定的な意見が寄せられるのではという心配がありましたが、概ね肯定的な内容で安心しました。本校はICT専任のものがいないため運用管理面に懸念がありましたが、 Chromebook の管理操作はとてもシンプルなのですぐに理解することができました。

Chromebook を導入した決め手

ノートPCを選ぶ条件として「管理操作が楽であること」「起動後1分以内に操作できること」「脆弱性に対する環境復元ができること」を重視しました。 Chromebook はわかりやすいインターフェースで集中管理できる点、キオスクモードの設定が自在である点、端末の初期化が簡単におこなえる点が特に優れており、導入の決め手となりました。

Chromebook をどのように活用していますか?

主にリサーチに使用しています。必要なとき、何かを思いついたときにすぐに使えるのでとても便利です。授業では生徒1人または1グループに1台で使うことが多いです。プレゼンに使うことも多いですし、時にはゲームを教材として使うこともあります。英語の授業では Quizlet Live や KAHOOT! を利用します。 Quizlet Live はグループでおこなうクイズ形式の単語学習アプリです。1問ごとにグループ内の1人だけが正解のカードを持ち、設問ごとに正答を選び続けて一番早く完答できたグループが勝ちというルールです。 KAHOOT! は先生独自に問題とその解答を作成できるアプリです。例えば選択問題では正解をより早く回答した人が多くの点を獲得できる仕組みで、1問ごとにリアルタイムで得点上位者が表示されるのでとても盛り上がります。終了後は、各生徒の回答やその所要時間までデータの出力も出来ます。その他にも教員間のコラボレーション作業やクラブ活動の記録等、様々な場面で活用しています。

実際に導入してみて良かった点/改善点

気軽に持ち歩けるところが嬉しいです。従来はPCルームに設置されたPCを使っていましたが利用希望者が多く、いつも順番待ちをしているような状況で大変でした。 Chromebook の導入後は皆が快適に利用できるようになりました。直感的に操作でき、起動や終了が速いので道具として自然に使えるのがいいですね。 Chromebook は従来のPCに比べて機能が少ない面もありますが、逆にクラウドサービスの使い方を学ぶよい機会にもなっていますのでデメリットには感じていません。
いままでPCの利用に消極的だった教員も Chromebook を使い始めています。 Gmail で情報を共有したり、 Google カレンダー で予定を共有して教員同士のコミュニケーションが活発になりました。

今後の展望や期待すること

授業で Classroom や Google フォーム を活用できるような場面を増やしていきたいです。特に Classroom ではもっと込み入った課題が扱えるようになってくれると嬉しいです。手書き入力で生徒とリアルタイムにやり取りができるようになれば理想的です。自動採点機能も欲しいですね。 Classroom の進化に期待しています。