学校向け
Chromebook 導入の手引き
管理者向け
Chromebook の不適切な利用を防ぐための設定
Google Workspace / Chromebook 導入校必見! Google 管理コンソールで実現するセキュリティ対策
「学習者用端末として Chromebook を導入するが、どんな設定ができるのかや方法がよくわからない」という場合があるかと思います。特に、セキュリティ対策については、生徒が端末を利用する以前に設定を行っておきたいところです。本資料では、Google 管理コンソールでどのようなセキュリティ対策ができるのかや、その設定方法について、詳しく解説しております。
Q1 児童生徒が Chromebook で使用できるアプリを制限することはできるのでしょうか?
Q2 生徒が閲覧できるURLを制限することはできるのでしょうか?
Q3 Chromebook や Google Workspace の利用に関して、管理者はどこまでのログを確認できるのでしょうか?
Q1 児童生徒が Chromebook で使用できるアプリを制限することはできるのでしょうか?
アプリの利用許可・禁止設定を一括管理
Google 管理コンソールでは、管理対象の Chromebook に対して、特定のアプリのインストールを許可/禁止する設定や、自動で一括インストールする操作ができます。
※ Chromebook の管理用ライセンス「Chrome Education Upgrade」を購入し、Chromebook が管理コンソールに登録されていることが前提となります。
以下で、特定のアプリを許可または拒否する方法を解説いたします。
特定のアプリをブロックまたは許可する方法
- 管理者アカウントで [Google 管理コンソール] にログイン
- 管理コンソールのホームページで、[デバイス] 次に [Chrome 管理] に移動
- [アプリと拡張機能] 次に [ユーザーとブラウザ] をクリック
- すべてのユーザーと登録済みブラウザに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択、それ以外の場合は、子組織部門を選択する
- ポリシーを設定するアプリを見つける
- [インストール ポリシー] で、[ブロック] を選択
- [保存] をクリック
特定のアプリを許可または拒否するだけでなく、全てのアプリを許可または拒否することもできます。
また、同一のアプリでも「教員は利用可能」「生徒は利用禁止」など、対象者の属性に応じて設定を変更することも可能です。
参考:アプリや拡張機能を許可またはブロックする – Chrome Enterprise and Education ヘルプ
より詳しく知る
学校内のアプリの管理方法については以下の記事で詳しく解説しておりますので、導入や管理のご担当者様はぜひご覧ください。
(記事後半の「学校内の Chromebook のアプリの管理方法」をご参照ください)
【学校の Chromebook 活用】使えるアプリと機能・管理方法をご紹介
学校で Chromebook を活用する際には、さまざまな機能のアプリを利用することができます。生徒の学習効率アップや協働学習の促進、教員の業務負担軽減などを目指すためにも、Chromebook で活用できるアプリの種類や機能はもちろんのこと、管理方法についても理解しておくことが重要です。ここでは Chromebook で利用できるアプリの種類をはじめ、その機能や管理方法についてご紹介していきます。
Q2 生徒が閲覧できるURLを制限することはできるのでしょうか?
生徒が閲覧できるURLの制限
生徒によるアクセスを禁止したい Web サイトを、URL から直接指定することも可能です。
特に、校内で流行している SNS等、特定の Web サイトへのアクセスを制限したい場合には、この機能が役立ちます。
以下で設定方法をご紹介いたします。
生徒が Chrome ブラウザで特定の URL を開けないようにする方法
- 管理者アカウントで [Google 管理コンソール] にログイン
- 管理コンソールのホームページで、[デバイス] 次に [Chrome 管理] に移動
- [設定] 次に [ユーザーとブラウザ] をクリック
- すべてのユーザーと登録済みブラウザに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択、それ以外の場合は、子組織部門を選択する
- [URL のブロック] までスクロールし、必要に応じて URL を入力
- [保存] をクリック
– ユーザーによるアクセスを禁止する URL です。
構文と例については、公式ヘルプページの[ブロックされる URL] の項目をご覧ください。
●ブロックする URL の例外
– ユーザーにアクセスを許可する URL です(許可リスト)。
[ブロックされている URL] で定義されているページへのアクセスも許可されます。
構文と例については、公式ヘルプページの[ユーザーとブラウザ] > [URL 拒否リストの例外] をご覧ください。
※最大 1,000 個の URL を拒否または許可できます。
参考:ウェブサイトへのアクセスを許可または拒否する – Chrome Enterprise and Education ヘルプ
もっと詳しく知る
以下の関連記事では、Chromebook に閲覧制限をかける方法について詳しく解説しておりますので、導入ご担当者様はぜひご覧ください。
【有害サイトをフィルタリング】Chromebook に学校側で閲覧制限をかける方法とは?
多くの学校で Chromebook がGIGAスクール構想用の端末として採用・導入されています。しかし、Chromebook を生徒に使用させるにあたり、有害サイトによる被害や個人情報漏洩などのリスクが気になる方もいるでしょう。そこで今記事では、そのような危機を未然に防ぐための方策として「閲覧制限(フィルタリング)」について解説し、それによって得られるメリットから、具体的な方法まで詳しく紹介します。
Q3 Chromebook や Google Workspace の利用に関して、管理者はどこまでのログを確認できるのでしょうか?
Google サービス上で行われた学校内の操作は、「Google 管理コンソール」「Google Valut」の2つから確認することが可能です。
学校で管理しているアカウントの各種ログは「管理コンソール」と「Google Vault」で確認できる
学校で配布した Google Workspace のアカウントで行われた各種操作は、管理権限を持ったアカウントであれば「管理コンソール」と「Google Vault」で確認できます。
それら2つでどのような内容のログを確認することができるのかを解説します。
Google 管理コンソールで確認できるログ
Google 管理コンソールでは、以下のようなログを確認することが可能です。
管理ログ
ユーザーの追加や Google Workspace サービスの有効化など、管理者が Google 管理コンソールで行った操作の記録を確認できます。
ユーザーのログインログ
ユーザーがログインした日時やパスワードの変更などの操作履歴を確認できます。
チャットのログ
ユーザーがダイレクト メッセージを開始した日時やスペースを作成した日時などのチャットルームのアクティビティを確認できます。
Classroom のログ
クラスから生徒を削除したユーザーやクラスをアーカイブしたユーザー、生徒がいつどのクラスに招待されて参加したか、課題をいつ提出したか
などの一般的なアクティビティを確認できます。
Google ドライブのログ
ユーザーが Google Workspace アプリ(Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドなど)で作成したコンテンツのほか、ユーザーがドライブにアップロードしたコンテンツ(PDF や Microsoft Word ファイルなど)の履歴などが確認できます。
参考:監査と調査のページのデータソース
Google Vaultとは
Google Vault とは、Google for Education の監査ツールで、Google Workspace のデータの保持や必要なデータの検索などが可能です。
Google Vault を活用することで、問題が発生した場合のデータ確認や不適切なやり取りの摘出が可能になります。
Google Vault で確認できるデータ
Google Vault では以下のデータを記録することができます。
- Gmail のメール
- ドライブのファイル
- Google Chat のメッセージ(履歴がオンの場合)
- Google Meet の録画と付随するチャット、Q&A、アンケートのログ
- Google グループのメッセージ
- Google Workspace 版 Google Voice のテキスト メッセージ、ボイスメールとその音声文字変換データ、通話履歴
- Google サイト
- 従来のハングアウトのメッセージ(履歴がオンの場合)
テーマ内の情報
Chromebook の不適切な利用を防ぐための設定
Q1 児童生徒が Chromebook で使用できるアプリを制限することはできるのでしょうか?
Q2 生徒が閲覧できるURLを制限することはできるのでしょうか?
Q3 Chromebook や Google Workspace の利用に関して、管理者はどこまでのログを確認できるのでしょうか?
導入検討資料やお役立ち資料を無料でダウンロード