ICT教育の目的とは?失敗しないための目的の明確化と共有の仕方

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IT社会やグローバル社会で活躍する人材を育成するためには、ICT教育が効果的とされています。文部科学省がさらなる推進を掲げるなかで、ICT機器を導入する学校も増加しています。
しかし、ICT教育は機器の導入さえすれば、成果が得られるわけではありません。

社会の変化に対応しようと、急いでICT機器を導入しても目的の明確化や情報共有ができていないと、失敗に終わってしまうかもしれません。

この記事では、「ICT教育の目的と、ICT教育で失敗しないための目的の明確化と共有の仕方」をご紹介します。導入をご検討中の学校関係者の方はぜひ参考にしてください。

↓ICT教育についてはこちら↓

【ICT教育とは?】ICT教育の意味やメリット、デメリットを優しく解説! – 教育機関向けGoogle for Education 情報発信サイト

「ICT教育とは?」と聞かれて、どのように答えますか?昨今、教育の現場では、ICT教育の導入が加速しています。教育従事者であっても、ICT教育について、定義やメリット、デメリットを理解し正確な答えを延べることができる人は数少ないと思われます。 そこでこの記事では、ICT教育について、定義、メリット、デメリットについて解説したいと思います。

ICT教育の最終的な目的とは?

ICT教育の目的は、単純作業しかできない人材ではなく、自分で考え行動する創造的な人材を育てることです。
今後も発展が予見されるAIでは代替えができないような人材を育成するのです。

「創造的な人材を育成する」という目標を達成するためには、どういった事柄に重点を置いて、ICT授業を行うかが大切です。
次の「ICT授業で達成すべき目的とは?」で詳しく解説します。

ICT授業で達成すべき目的とは?

ICTの端末だけ導入しても、必ずしも活用できるわけではありません。

大きな目標を達成するためには、日々の授業のなかで細かな目的を設定しておく必要があります。
導入する前から「生徒にどのような力を付けてもらいたいか」「そのために何をするのか」「何が必要か」といった事柄を明確にし、それらをクリアするための授業を行うのです。

以下はICT教育の導入・活用を長年サポートしてきたミカサ商事が考える、日々の授業のなかでの目的です。意識して取り組むことで最終目標の「創造的な人材育成」につながると考えています。
ぜひ参考にしてください。

学習方法・学習内容の幅を広げ、子どもたちの理解を深める

ICT教育では、高度に整理された情報や動画に手軽に触れることができます。
これまでの授業のように、黒板とノート、教科書だけを使った限られた勉強ではなく、学習方法や学習内容の幅がどんどん広がります。

指導者は授業のなかで写真や動画などを積極的に取り入れ、子どもたちの理解度アップをねらいましょう。

協同学習を積極的に行い、協働的な学びを実現する

ICTを活用すれば、資料の共有や学外の人との意思疎通が簡単にできます。
協同学習が手軽になるので、文部科学省が推奨する「協働的な学び」の実現に有効です。

今まで、遠方や海外の人とのコミュニケーションには、大掛かりなシステムや費用が必要でした。また単に隣の学校と交流するだけでも、打ち合わせや日程調整等で、実施までに時間がかかっていました。
ICTを活用すれば、タブレットやPCさえあれば、テレビ電話機能などのアプリをクリックする程度。準備に手間がかからないから、日常的に協働学習ができるのです。

将来、社会のなかで活躍するために重要な「協働的に取り組む力」を手に入れるために、協同学習を実践しましょう。

情報を収集し活用する力をつける

ICT教育では、生徒たちが教室のなかで教科書を使って学ぶだけでは得られない体験的な知識を得ることができます。
高度な情報共有によって知識が醸成されていくので、情報を活用する力が身に付きます。

しかし、情報社会では、溢れる情報のなかから正しいものを選びとる能力も必要です。日頃から多くの情報に触れさせ活用させることで、子供たちの「情報を収集し活用する能力」を養います。

将来に役立つITスキル・知識を身に付ける

ICT社会で活躍するためにITスキルは必須です。
学生の頃からICT環境に慣れておけば、社会で役立つだけではなく、日常生活にも生かせます。

教師は、「視覚や聴覚からの情報は記憶に残りやすく興味を持ちやすい」という特性を考慮した授業を行うなど、子どもたちが意欲的に学べるよう工夫をしましょう。また関心を持ったことは深く調べさせることで、さらなるスキルと知識が身に付きます。

教員間で目的を共有する方法

目的を明確化しても教員間での共有ができていないと、教育のレベルにばらつきが出たり、問題を放置したりといったことが起こります。ICTを導入する際は、情報共有の方法についてもしっかり決めておきましょう。
以下を参考にしてください。

教師間で意見を共有する場を定期的に設ける

定期的にミーティングを開催し、ICTの活用状況について教員間で意見を交換しましょう。授業の質の向上や問題解決につながります。知識やスキルの高い教員がアドバイスをするなど、教師のレベルに格差が生じないようにすることも必要です。

情報を共有する際は、担当者だけではなく学校全体で可視化する

情報共有の方法として、資料や情報等を担当者だけでブラックボックス化せず、学校全体で可視化することが必要です。
そうすれば外部で何が起こっているのかが明確になります。
また学内だけではなく、ICT教育の専門家など、学外からの意見も取り入れると、職員だけでは気づかない問題に気づきやすいでしょう。

↓教育でのICT活用事例はこちら↓

【教育のICT活用】ICT教育やICTの活用事例を基にご紹介 – 教育機関向けGoogle for Education 情報発信サイト

今やICT(情報通信技術)は連絡手段や情報共有として、生活に欠かせない存在です。それは教育現場も例外ではありません。実際に教育現場では2019年にGIGAスクール構想が提示されるなど、教育現場におけるICTの活用、ICT教育の強化が図られています。 […]

まとめ

この記事では、「ICT教育で失敗しないために目的を明確化する方法と、共有する方法」についてご紹介しました。

ICT教育は、目的設定が甘いと「導入したのに活用できない、成果が得られない」という事態になりかねません。導入前から長期的な目的と、それを達成するために授業内でクリアすべき目的を明確にしておきましょう。

また教員間で「目的達成のためには何をすべきか」を、共有しておくことも大切です。目的を明確化するときには、ICT教育を実践している学校を参考にしたり、ICT教育に精通した企業から意見を取り入れたりしながら、まとめましょう。

ミカサ商事では、現役の教員とともに実務の中で得たノウハウを活かし、ICT教育を導入する際の目的設定、授業構成、情報共有の方法など、あらゆるご提案を行っています。今までに400校以上の学校様の導入を支援させて頂いておりますので、これから Chromebook の導入や Google Workspace の導入を進めたい教育機関、導入の負担を削減したいとお考えのご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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