GIGAスクール構想の推進に伴い、多くの学校でICT教育の利活用が始まりました。しかし、教育現場でICTを運用する際はトラブルなども想定されるため、導入支援業者に依頼することでより安心して導入することができます。
そこで今記事では、ICT教育導入支援企業に依頼するメリットや、企業を選定する際に注意しておきたいポイントについて解説していきます。ICT教育の導入でお悩みの方は、ぜひご参考ください。
そもそも「ICT教育」とは?
ICTとは “Information and Communication Technology” の略称で、日本語に訳すと「情報通信技術」という意味になります。
2019年から文部科学省主導で進められている「GIGAスクール構想」を皮切りに、現在の学校教育現場ではICTの発展が目覚ましい状態にあります。タブレットやノートPCなどのデジタル端末が紙とペンに取って代わり、黒板も電子タイプのものが使用され出すなど、ICT教育が進むことで教育現場の様相がこれまでのイメージから大きく変わってきています。
ICTとITは何が違うか?
ICTという用語はIT(Information Technology)としばしば混同されがちですが、その違いは見ての通りC(Communication)が含まれるかどうかにあります。つまり、情報技術をコミュニケーションに利用するかどうかが大きな違いだと言えるでしょう。
学校教育の主目的は、通信技術を用いて授業を行うこと自体にではなく、それによって学習効果をはじめとしたコミュニケーションを向上させることにあります。そのため、学校教育の現場ではICTという名称の方が好んで使われる傾向にあります。
なぜ企業によるICT教育の導入支援が必要なのか?具体的なメリットを紹介
学校が新しくICT教育を導入する場合、企業による導入支援を受けることにより多くのメリットを得ることができます。ここでは、特に代表的な3点をピックアップしてご紹介します。
導入の目的・計画が明確になる
ICTに詳しくない学校担当者がICT導入を自力で行う場合、どのような教育を成し遂げたいかという導入の「目的」、どういった流れで導入を進めていくかという「計画」を見失いがちです。その結果、自力でのICT導入が成功したとしても、学習端末などのハード面を整備しただけで満足してしまい、効果的なICT教育に繋がりません。
その点、ICT教育に明るい導入支援企業に依頼すれば、そのような導入の目的や計画について、コンサルティングを通してしっかり助言を受けることができます。また、導入実績数が豊富な企業であれば、他校の先行例についても聞くことができるので、より間違いのないICT教育の導入が実現できるでしょう。
授業や校務へのICT運用方法のアドバイスが受けられる
教育現場にICTを導入することの主眼は、なんといっても授業での活用です。
せっかくデジタル端末などを導入しても、授業ではほとんど使わなかったり、使ったとしても簡単な調べ学習のみに終始していたりして、授業内容がICT導入前とほとんど変わらないようでは宝の持ち腐れになってしまいます。
しかし、企業によるICT導入支援を受ければ、デジタル端末に最適化した教材の作成方法や、システムの授業への活用方法などについて、具体的かつ効果的なアドバイスを受けることができます。
また、ICTは授業に限らず、校務作業も大きく変えることになります。その際、慣れ親しんだアナログ業務から移行することになるので、デジタルネイティブでない層を筆頭に、教員にとっては大きな負担になってしまいます。
しかし、導入支援企業による適切なアドバイスを受ければ、校務作業はむしろ従来より効率化します。その結果、導入前よりリソースを大きく省くことができるようになるでしょう。
教員向けの研修を受けられる
ICT教育を効果的に活用するためには、それを扱う教員のスキルやリテラシーが重要です。ただ、教員にも得手不得手があるため、全員のスキル・リテラシーを一定の水準に維持するのが難しいという問題が浮上します。
その際に効果的なのが、導入支援企業による教員向けのICT研修です。専門家のフィルターを通して、ICT教育の運用に必要な知識をピックアップして教えてもらえるため、短期間に無駄のない効果を得ることができます。
また、ICT支援企業の多くは、研修だけでなくコールセンターやFAQも用意しているので、研修以外でも必要に応じて知識サポートを受けることができるでしょう。
ICT教育の導入支援企業を選ぶポイント
ICT教育の導入をする際、導入支援企業を利用することが重要なのは間違いありませんが、どのような企業でも良いわけではありません。しっかり見極めたうえで選定しないと、期待する導入効果を得られなかったり、思わぬトラブルに繋がったりしかねません。
ここでは、ICT教育の導入支援企業を選ぶ際に重視したいポイントを4つご紹介します。これから業者選定をする方は、ぜひ参考にしてください。
導入後に充分なサポートがあるか
ICT導入支援において、デジタル端末の導入ももちろん大切ですが、それ以上に重要なのが導入後の運用サポートです。なぜかというと、ICT教育の運用過程では端末の故障などのトラブルが付き物だからです。
学校でICT教育を実現させるにあたって、デジタル端末の導入はあくまでスタート地点に過ぎません。ゴールまでしっかり伴走し、何かあった際には必要なサポートを受けることのできる業者を選ぶようにしましょう。
セキュリティ体制がしっかりしているか
従来の学校教育では、生徒たちの個人情報をはじめとした重要情報は紙媒体、もしくはインターネットに繋がっていないローカルなコンピュータ環境で管理されてきました。そのため、それらの情報は学校から情報を持ち出さない限りは、安全な状態に保たれていました。
しかし、ICT教育を導入すると、それらの情報をインターネットに繋がった状態で管理する必要があるため、情報セキュリティの対策が必要になってきます。適切に対処しないと、サイバー攻撃などで情報が盗まれてしまったり、生徒たちがデジタル端末で不適切なサイトにアクセスしてしまったりといった問題に繋がりかねません。
近年、大手企業へのサイバー攻撃が頻発していますが、今後は学校も例外ではありません。自校の力だけで対応することは非常に困難なので、強固なセキュリティ体制とノウハウを持った導入支援企業に依頼することが求められます。
豊富な導入支援実績があるか
ICT導入支援企業の運用能力を測る指標として、学校への導入実績がどれくらいあるかは非常に有用です。
学校導入実績が多いということは、それだけ他校でも評価されてきたという客観的な証明になります。また、そのぶん他校のICT活用例や運用トラブルといった情報が蓄積されていることも意味します。
導入実績が豊富であることは、上述の導入後サポートやセキュリティ体制とも関連するので、依頼する際はぜひ事前に確認しておくようにしましょう。
費用のバランスが適正か
ICT導入支援業者を選ぶ際は、費用のバランスにも気を付ける必要があります。
ICTとは情報通信の「技術」なので、目に見えない技術的サービスを多く含み、教育と似て費用相場が掴みにくい特徴があります。
法外に費用が高い場合はもちろん、費用が安すぎる業者も注意が必要です。デジタル端末の導入などのインフラ整備のみのサポートに限定されており、導入後のサポートは対応していない業者もあります。自校の担当者に充分なICT知識がある場合は良いですが、そうでない場合はせっかくのICTが活かしきれない可能性があります。
ICT導入業者を選定する際は、自校に必要なサービス内容と、かかる費用とのバランスをしっかり見極めたうえで検討することが大切です。
ICT教育の導入支援なら、実績豊富なミカサ商事にお任せください
学校でICT教育を導入する場合、導入支援企業に依頼することで多くのメリットが得られます。しかし、効果的なICT運用を行うには導入後のサポートなどが欠かせません。そのため、導入支援企業を選定する際は、自校に必要なサービス内容と費用のバランスを見ながら検討する必要があります。
弊社ミカサ商事では、国内初の教育機関向け Chromebook 正規販売店として、これまで全国400校以上の学校様や地方自治体様へ Chromebook の導入支援をして参りました。その過程で培ったノウハウを踏まえ、学校様がこれからICT導入を行ううえで有用なサポート体制が整っております。ICT教育の導入支援をご検討の場合は、ぜひミカサ商事にお任せください。
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