【ICT教育とは?】ICT教育の意味やメリット、デメリットを優しく解説!

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「ICT教育とは?」と聞かれて、どのように答えますか?昨今、教育の現場では、ICT教育の導入が加速しています。教育従事者であっても、ICT教育について、定義やメリット、デメリットを理解し正確な答えを延べることができる人は数少ないと思われます。

そこでこの記事では、ICT教育について、定義、メリット、デメリットについて解説したいと思います。

ICT教育とは?

ICT教育とは、パソコンやタブレット端末、インターネットなどの情報通信技術を活用した教育手法のことです。

ICT教育の「ICT」は、Information and Communication Technology の頭文字をとった言葉で、日本語の意味は「情報通信技術」です。そしてICTは、IT(Information Technology)の異称として使われることがあります。つまり、ITとICTは同じ意味だと考えても問題ないということです。

文部科学省は「もはや学校の ICT 環境は、その導入が学習に効果的であるかどうかを議論する段階ではなく、鉛筆やノート等の文房具と同様に教育現場において不可欠なものとなっていることを強く認識する必要がある」と述べています。

参考:文部科学省 新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)

ICT化が進んでいる変化の激しい社会を生き抜いていくには、ICTを活用し情報収集や判断、解決する力が必要になります。ICT教育では、世の中の様々な事象を情報とその結び付きとして捉え、情報及び情報技術を適切かつ効果的に活用して、問題を発見・解決したり自分の考えを形成したりしていくために、情報活用能力を養うことを目的としています。

参考:文部科学省 教育の情報化の手引き-追補版-(令和2年6月)第2章

↓ICT教育の目的についてはこちら↓

ICT教育の目的とは?失敗しないための目的の明確化と共有の仕方 – 教育機関向けGoogle for Education 情報発信サイト

IT社会やグローバル社会で活躍する人材を育成するためには、ICT教育が効果的とされています。文部科学省がさらなる推進を掲げるなかで、ICT機器を導入する学校も増加しています。 しかし、ICT教育は機器の導入さえすれば、成果が得られるわけではありません。 社会の変化に対応しようと、急いでICT機器を導入しても目的の明確化や情報共有ができていないと、失敗に終わってしまうかもしれません。 この記事では、「ICT教育の目的と、ICT教育で失敗しないための目的の明確化と共有の仕方」をご紹介します。導入をご検討中の学校関係者の方はぜひ参考にしてください。

近年ますます、導入を検討している教育機関が増えているICT教育ですが、メリットもあればデメリットもあります。

ICT教育のメリットとは?

ICT教育が注目される理由は、教育を受ける子どもにも、教員にも多くのメリットがあるからです。例えば、ICT教育には次のようなメリットがあると考えられています。

今までの授業では実現できなかった事ができる

ICT教育ではICT機器を使うので、例えば、ビデオ会議機能を使って、海外の学校の生徒や教員の顔を見ながら英語でやり取りを行うことができるなど、授業内容の幅が広がります。

↓教育でのICT活用事例はこちら↓

【教育のICT活用】ICT教育やICTの活用事例を基にご紹介 – 教育機関向けGoogle for Education 情報発信サイト

今やICT(情報通信技術)は連絡手段や情報共有として、生活に欠かせない存在です。それは教育現場も例外ではありません。実際に教育現場では2019年にGIGAスクール構想が提示されるなど、教育現場におけるICTの活用、ICT教育の強化が図られています。 […]

生徒のモチベーションが上がる

ICT教育で使用するITツールによって画像や動画を活用した分かりやすい授業を行うことができ、生徒の興味・関心を高め学習に対するモチベーションが高まります。また教員からの一方通行の授業ではなく、タブレットを使っての主体的・協同的な授業が出来ることも生徒の学習に対するモチベーションを高めます。

生徒の情報活用能力を養える

世界的に情報化社会が急速に進む現代では、子供たちが必要な情報を探し、その情報を活用していく「情報活用能力」が重要になってきます。ICT教育を活用することで、情報社会に主体的に対応していく力を養うことができます。

生徒も教員も楽しみながら、効率的な学習ができる

生徒にとってはタブレットを使えること自体が楽しいものです。そして生徒も教員も、テキストによる文字情報だけでは伝えづらいことを、画像や動画などを使って視覚や聴覚に訴えかける情報によって伝えることができるので、楽しみながら効率的な学習を進めることができます。

生徒が授業に積極的に参加しやすくなる

挙手をして発言をしたがらない生徒でもPCを使った共同編集などでは積極的に参加しやすくなります。
PCやタブレットを活用しながら生徒同士で意見交換を行う協働学習も可能になり、同じ授業でも生徒のレベルや理解度に合わせた個別学習も可能となります。

教員が効率的に授業を行うことができる

PCやタブレットを使うことで、板書時間やプリントを用意する時間などを削減することができます。

教員の時間短縮が図られる

教員にとっては、紙ではなく電子データを扱うことになるので、情報の利活用が楽に出来 るようになり、かつインターネットを使うことで情報を早く仕入れることができ、作業の時間短縮に繋がります。

教員間での情報共有も簡単にできる

電子データなので、授業で使用した資料などの情報共有を教員間で簡単に行えるようになります。

以上が、ICT教育の代表的なメリットになります。ではICT教育のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

↓ICT教育の効果についてはこちら↓

ICT教育の効果とは?ICT教育で効果を上げるためにすべき事 – 教育機関向けGoogle for Education 情報発信サイト

文部科学省では「ICT教育は、子供たちの学習への興味・関心を高め、分かりやすい授業や子供たちの主体的・協働的な学び(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)を実現する上で効果的である」とし、さらなる推進を目指しています。 ICT教育を導入すれば、これまで「講義を聞く」だけだった受け身の学習から、子どもたち自身が発見しアイデアを出し、形にするという主体性のある学びが可能になります。しかし、その効果はICT教育に合った環境があってこそ得られるものです。ICT機器を購入したとしても、現場の知識やスキル、体制が伴ってなければ逆効果になってしまいます。 この記事では、ICT教育の効果と、効果を上げるために教育現場がすべきことを具体的にご紹介します。

ICT教育のデメリットとは?

ICT教育には、次のようなデメリットがあると考えられています。

端末購入の負担がある

ICT教育を導入していくにあたって、ICT機器を購入する必要があります。それが、個人購入である場合は保護者の負担になります。また故障時の修理代や、代替品の購入にも費用が発生してしまいます。

ICT機器の管理や故障対応で教員の負担増に繋がることもある

ICT機器は便利ですが、管理や故障対応も行う必要があります。また情報漏えい防止などにも気を配る必要があります。これらが、教員の負担を増やすことに繋がると危惧されています。

ICT機器に苦手意識を持つ教員の負担になることもある

ICT機器に苦手意識を持つ教員もいます。そのような教員にとっては機器の操作面などで負担となることが予測されています。

PCの機種や性能によって授業展開が遅くなる可能性がある

PCの機種や性能によって授業展開が遅くなる可能性があります。例えば、WindowsPCの場合、起動やシャットダウンに時間がかかり授業自体に支障が出る場合があります。

ICT機器によって特性があり、作業が限定されることもある

ICT機器によって特性があり、作業が限定されることがあります。例えば、iPadなどのタブレットではキーボードがない為に、キーボードを使ってのタイピング作業などが出来ません。

↓ICT機器の選び方についてはこちら↓

ICT教育の効果とは?ICT教育で効果を上げるためにすべき事 – 教育機関向けGoogle for Education 情報発信サイト

文部科学省では「ICT教育は、子供たちの学習への興味・関心を高め、分かりやすい授業や子供たちの主体的・協働的な学び(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)を実現する上で効果的である」とし、さらなる推進を目指しています。 ICT教育を導入すれば、これまで「講義を聞く」だけだった受け身の学習から、子どもたち自身が発見しアイデアを出し、形にするという主体性のある学びが可能になります。しかし、その効果はICT教育に合った環境があってこそ得られるものです。ICT機器を購入したとしても、現場の知識やスキル、体制が伴ってなければ逆効果になってしまいます。 この記事では、ICT教育の効果と、効果を上げるために教育現場がすべきことを具体的にご紹介します。

ICT機器を「使うこと」に気を取られると授業効率が悪くなる

教員が、ICT機器はあくまでツールであることを理解しておらず、ICT機器を使うことが目的になってしまうと授業効率が悪くなることがあります。

生徒の想像力が低下する可能性もある。

ICT機器を使うことで、生徒はインターネットを使って何でもすぐに調べてしまうことができるようになるので、生徒の想像力の低下に繋がると懸念されています。

以上がICT教育における代表的なデメリットになります。

ICT教育のデメリットを解決する方法

ICT教育には、多くのメリットがありますが、デメリットもあります。ですがそのデメリットに対して様々な解決策が検討されています。

例えば、弊社ではICT教育の支援を通じて、デメリットを次のような方法で解決しています。

利用開始までの各種設定を支援

学習に無関係なアプリの利用制限、URLのブロック、ログイン可能なユーザーの制限、ログアウト後の端末内ユーザーデータ消去、USBメモリの使用禁止など、教育機関様で安心してご利用いただくために最適な設定を行います。これによってICT機器に苦手意識を持つ教員様にもご利用して頂くことが可能ですし、設定のために時間をとることもなくなります。

ガイダンスや研修を実施

Google Workspace や Chromebook 活用のためのトレーニングを、管理者向け、先生向け、生徒向け等、ご要望に合わせて実施します。なのでICT教育をスムーズに導入できるようになります。

相談窓口を用意

実際にICT教育を導入すると「Google Workspace の使い方がわからない」「 Chromebook で閲覧している画面をPDFにしたい」など、教員や生徒からの質問が増え、担当教員が対応に追われてしまうケースもあります。なので相談窓口の設置により教員の負担を軽減します。端末が故障した際の対応も行いますので、トラブル時の教員の負担も減らすことができます。

これらのサポート以外にも様々なサポートを行っていますので、詳しくは弊社のホームページでご覧いただきたいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ICT教育は、生徒にとっても教員にとっても多大なメリットがある一方、デメリットもあります。ですが導入・運用支援サービスを利用することで、デメリットを回避したり、解消することが可能になります。

そこで弊社では、ICT教育を導入したいという教育機関に対して、ICT教育の導入・運用支援サービスを行っております。先生方に向けてICT活用推進の研修も実施しておりますので、教育従事者の方はお気軽に弊社までご相談ください。

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