GIGAスクール構想で使用する端末は何がいい?OS別の端末比較

GIGAスクール構想は、コンピューターと高速ネットワークを整備する取り組みで、多くの教育機関で早期の対応が進められてきました。実際にコンピューターを導入する際には、基本的には総務省から推奨されている Microsoft Windows、Chrome OS、iPad OSから選択され、導入されています。
本記事ではGIGAスクール構想の概要から各端末・OS の特徴や使用できるアプリなどを踏まえて、教育機関の導入におすすめの端末・OS をご紹介していきます。

GIGAスクール構想とは?

GIGAスクール構想とは、文部科学省が主導となって進める全国の義務教育を受ける生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する取り組みです。GIGAスクール構想にはさまざまな狙いがありますが、生徒一人一人に適切な個別の学習環境を提供することが主な目的です。
その他にも将来的に不足するIT人材を育成し、それに伴う日本経済の底上げを狙うなどの目的があり、教育機関においてGIGAスクール構想に基づく早期の対応が求められてきました。
また文部科学省の取り組みに教育の現場が沿って生徒への学習環境を整備するためにも、コンピューターやネットワーク整備は教育機関における重要なテーマです。

GIGAスクール構想に向けて教育機関が準備すべきこと

実際に教育機関がGIGAスクール構想に向けて準備してきたことは、生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークの整備です。とはいえ一括りにコンピューター・ネットワークといっても多種多様です。
そのため文部科学省から公表されている端末・OS などの要項を理解し、すでに導入している学校の例を参考にしながら導入を進める必要がありました。

GIGAスクール構想に向けた端末の準備

令和元年12月に総務省情報流通行政局から発行の資料によると、GIGAスクール構想に向けて教育機関が導入すべき端末・OSは以下のように公表されています。

端末・OSなど

Microsoft WindowsGoogle Chrome OSiPadOS
OS:Microsoft Windows 10 Pro
CPU: Intel Celeron 同等以上 2016年8月以降に製品化されたもの
ストレージ:64GB
メモリ:4GB
画面:9~14インチ
OS:Google Chrome OS
CPU: Intel Celeron 同等以上 2016年8月以降に製品化されたもの
ストレージ:32GB
メモリ:4GB
画面:9~14インチ
OS:iPadOS
ストレージ:32GB
メモリ:4GB
画面:9.7~13インチ

仕様・保証など

3OS共通仕様保証
・無線 IEEE 802.11a/b/g/n/ac以上
・LTE通信対応も可
・Bluetooth接続でないハードウェアキーボード
・音声接続端子:マイク・ヘッドフォン端子
・外部接続端子:1つ以上
・バッテリ:8時間以上
・重量:1.5kg未満
・タッチパネル対応
・インカメラ/アウトカメラ
・原則1年
・センドバック方式(2週間程度で返却)
・端末不調時の予備を常備

上記はあくまでモデルとして推奨されている端末・OSです。そもそもGIGAスクール構想は生徒一人一人に適切な個別の学習環境を提供することであり、その学校によって学ぶ端末も異なってきます。
コンピューターの整備や、調達は学校の活用方法に応じて柔軟に行われるべきであり、各自治体が各学校での活用を想定して仕様書を作成しています。

参考:GIGAスクール構想の実現パッケージ ~令和の時代のスタンダードな学校へ~

文部科学省が推奨している端末・OSについて 各端末の比較

文部科学省ではGIGAスクール構想に向けて導入すべき端末・OSとして、 Microsoft Windows、Chrome OS、iPad OS の3種類が推奨されてきました。ここからは実際に教育機関が導入する際に押さえておきたい各端末、それぞれの特徴を比較していきます。

Microsoft Windows

Microsoft Windows はマイクロソフトが開発・販売する、多くの企業や教育機関で導入されており、使い慣れている方が多い点が特徴のOSです。また教材を大型のモニターに接続する際や、生徒への配布資料をプリンターで印刷時する際など、外部への接続環境に定評があります。
そのほかの特徴としては、拡張性に優れており必要に応じてハード面を拡張できます。しかし教育の現場では専門的な授業を行う以外には、そこまでの拡張性を必要としないケースが多いでしょう。
また世界的にもっとも使用されているOSであり、端末の種類が豊富にある点が魅力です。そのため数多くの種類から端末を選びたい場合に、 Microsoft Windows はおすすめの選択肢と言えます。

Chrome OS

Chrome OS は検索エンジン、オンライン広告をはじめ、さまざまなインターネット関連のサービスを展開している Google が設計したOSです。そのため Google が提供するサービスとの連携がスムーズな点が特徴で、実際に教育の現場で活用する際に有用なOSです。
その他にもセキュリティアップデートやクラウドを活用したデータ管理、アカウント管理といった安全対策面、端末の初期設定のスムーズさなど多くのメリットがあります。さらに同等スペックの端末・OSに比べて購入費用が安価で、一度に多くの端末を必要とする教育機関においては特に魅力があります。
実際に Chrome OS はGIGAスクール構想やICT教育などを目的とした、教育機関における導入実績も豊富です。そのため総じて Chrome OS はもっともおすすめの端末です。

iPad OS

iPad OS はiPhoneやMac、Apple Watch、iPod などハードウェア製品をはじめ電化製品やソフトウェア、オンラインサービスを提供する世界的企業Apple が開発・提供する、iPad向けのOSです。iPad OS の特徴は独自のタブレットとしての操作性にあります。
他の端末・OSに比べ、手で直感的な操作ができるため、初めてコンピューターの導入でも、教員も生徒も扱いやすい点が魅力です。またタブレットタイプなので持ち運びに適しており、その上カメラの品質にも定評があります。
その点から写真や動画をはじめクリエイティブ系の作業や授業には特におすすめできます。その他にも教育関係のアプリケーションが充実している点も魅力です。

各端末ごとの使用できるアプリの比較

上記でご紹介したようにMicrosoft Windows・Chrome OS・iPad OSの各端末ごとに、それぞれ魅力的な特徴があります。
また実際に教育機関で学習を進める際には、基本的にはアプリを使用し授業や作業を進めることになります。そのため教育の現場での活用までを踏まえ、各端末ごとに使用できるアプリについても理解しておくことが重要です。以下が各端末で使用できる代表的なアプリです。

Microsoft WindowsChrome OSiPad OS
Office アプリ・Word
・Excel
・PowerPoint
・Google ドキュメント
・Google スプレッドシート
・Google スライド
・Pages
・Numbers
・Keynote
動画編集・Microsoft フォト
・Adobe Spark *
・Adobe Spark *
・WeVideo *
・iMovie
・Clips
・Adobe Spark *
プログラミング・MakeCode・Grasshopper・Swift Playgrounds
学習支援・Teams for Education・Google Classroom・Apple Classroom
・スクールワーク
アプリ数

※(*)のアプリは他社製アプリです。

Office アプリ

文章作成・表計算・プレゼン資料作成などで使用するアプリがOfficeアプリです。今までOfficeアプリといえば、Word・Excel・PowerPointをはじめとした Microsoft Office アプリが一般的でした。
しかし昨今はiPad OS で主に使用できるApple のPages・Numbers・Keynote といったアプリも登場しています。さらに Google Chromebook OS で使用できるGoogle が提供する Google ドキュメント・ Google スプレッドシート ・ Google スライド も活用が進んでいます。
中でも Google が提供するOfficeアプリはクラウド保存やセキュリティ面が充実しており、その点からアプリの活用を見越して、 Google Chromebook OS を導入するケースも多くなっています。

動画編集

昨今は娯楽目的以外の教育目的で、動画配信サービスの動画を使用するケースも多くなっており、動画に関わる仕事も増えています。そうした点から、動画編集や動画制作のアプリを重視するケースも出てきました。
iPad OS では「iMovie」や「Clips」、 Microsoft Windows では「Microsoftフォト(ビデオエディター)」といったメーカーの純正アプリを使用できます。 Google Chromebook OS で動画編集する際には、PDFを発明したクリエイティブ系ソフトウェアのパイオニアAdobe が提供する Adobe Spark の活用がおすすめです。

プログラミング

GIGAスクール構想やICT教育の推進、プログラミング教育の義務化などでプログラミングアプリも重要視されています。それぞれのOSでプログラミングアプリが用意されていますが、中でも教育用の日本語ガイドが搭載されているApple のSwift Playgrounds は、教育機関でも取り組みやすいプログラミング用アプリです。
また Microsoft Windows の MakeCode は、micro:bit やLEGO MINDSTORM などと連携できます。そのため機材の用意ができれば児童生徒の学習意欲を促し、能動的なプロラミング学習が期待できます。

学習支援

Apple Classroom は、生徒が操作するiPad の画面を監視したりURLの配布といったナビゲーション機能が充実したアプリです。そのため従来の一斉学習の授業でも、効果を発揮できる学習支援アプリです。
またスクールワークや Google Classroom は、課題の作成や配布、採点や管理などが行えるアプリで、テスト・アンケートなどを進める際にも有用で、自宅学習の際にもおすすめです。 Microsoft Windows は、専用の学習支援アプリはありませんが、Teams for Education やForms などを活用することで、遠隔学習の環境を準備できます。
さらに各OSともに純正アプリに加えて、他社製の学習支援ソフトも複数提供されていますので、必要に応じて追加で導入することも可能です。

アプリ数

各OSを比較すると、中でもiPad OSや Microsoft Windows は特にアプリ数が豊富です。Apple のiPhone 需要の高い日本において、iPad OSはスマホと近い操作性で使用できるため、多くの場合導入後の活用もスムーズになります。またiPad OS は優良な教育系のアプリが多数配信されてるのが特徴です。
Google Chromebook OS は一部Androidアプリをインストールすることも出来ますが、基本的にブラウザベースのアプリを使用します。そのためiPad OSや Microsoft Windows と比べるとアプリの数も限られてしまいますが、上記でご紹介した Office アプリや学習支援の機能が充実しているため、アプリ数だけでは計れない魅力があるのも事実です。

GIGAスクール構想で使用する端末は Chromebook がおすすめ

今回ご紹介してきたように、文部科学省ではGIGAスクール構想に向けて導入すべき端末・OSとして、 Microsoft Windows ・Chrome OS・iPad OSの3種類が推奨されています。
また各端末・OSごとに、それぞれ特徴があり導入によるメリットもそれぞれ異なります。その中でも Chrome OS はGIGAスクール構想やICT教育への対応を目指した導入例が多くなっており、教育機関が導入するには Chrome OS がスタンダードで、コストパフォーマンス面でも優れている存在といえます。

セキュリティ面とアプリを重視し導入を進めよう

実際に教育機関では生徒や教員の個人情報を扱うことから、セキュリティ対策は重要なテーマですが、そうした安全対策面でも Chrome OS は最適な選択の1つです。
さらに導入後の活用時にも、使用頻度の多い Office アプリや教員の業務効率向上にもつながる学習支援の機能が充実していることから、おすすめの端末・OSです。

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