教育機関のプログラミング学習に Chromebook をおすすめする理由

LINEPOCKETこのエントリーをはてなブックマークに追加

小・中学校でプログラミングの授業が必修化し、2022年度からは高校でも開始されます。文部科学省ではGIGAスクール構想を打ち出しており、プログラミング学習を含めたICT教育の強化を目指しています。
またGIGAスクール構想では生徒1人につき1台端末を保有することを目標としており、そこでおすすめなのがプログラミング学習にも対応できる Chromebook です。本記事では教育機関で進むプログラミングのニーズや必要性、メリットを踏まえて、Chromebook をおすすめする理由についてご紹介します。

教育機関で進むプログラミングのニーズ

先進国の中でもICT教育に遅れをとっている日本では、教育現場のICT化を進めるため2019年末にGIGAスクール構想が打ち出されました。GIGAスクール構想ではネットワーク環境の整備、生徒1人1台端末を保有することを柱に、ICT教育の環境整備が強化されています。
こうしたICT教育の環境整備が充実すれば、教育機関をはじめ社会的にも進むプログラミングの学習ニーズを強化できるようになります。

教育機関におけるプログラミング学習のスケジュール

プログラミングが必修化したのは、2020年度からと比較的最近のことです。まずは状況を知るため、教育機関におけるプログラミングの学習スケジュールをみていきます。

2020年 小学校でプログラミング教育が必修化

プログラミング教育の必修化が始まったのは、2020年度の小学校からです。プログラミングといっても本格的にコードを書くのではなく、各教科や課外活動の中で論理的思考力や創造性、問題解決能力の育成を目的とした学習がプログラミング教育にあたります。
つまり小学校では実践的な技術ではなく、技術を活用する上での思考力を育成することを目的としています。

2021年 中学校におけるプログラミング教育が拡充

中学校では、2021年度から技術と家庭科の授業でプログラミング教育を開始しています。加えて2021年度から中学卒業までに、プログラミング教育を含めて新学習指導要領の内容を全て学ぶことが決定し、学習内容が拡充しました。なお小学校とは異なり、中学では技術の習得も加わってきます。

2022年 高等学校でプログラミング教育が必修化

高等学校では2022年度より、「情報Ⅰ」の科目として必修化が開始されます。2025年1月からの大学入試共通テストではプログラミングの科目が加わるため、受験対策も踏まえてプログラミングを学ぶ必要があります。
また高校での高度なプログラミング教育に対応するには、小・中学校で基礎的な思考力と技術力を身につけておくことが重要になってきます。

プログラミングの必要性と必要とされる現場・仕事とは?

ここではプログラミングの必要性を踏まえ、実際の現場や仕事における実用性と将来性をみていきます。

プログラミングの必要性

今後社会のIT化はさらに進み、それに伴いITの活用やプログラミングの必要性も増していきます。しかし需要が高まる状況である一方、今のままではエンジニア不足が深刻化する状況は避けられません。
将来的にIT化を進展させることができなければ、日本経済や生活の利便性は衰退の一途をたどるとまで言われています。そこで将来的にIT人材を増やすための施策として、プログラミング教育の必修化が実施されています。また早いうちからプログラミングに触れることで、少しでもITに興味をもってもらうことが、教育機関におけるプログラミング学習の目的になります。

プログラミングを必要とする現場や仕事

一括りにプログラミングといっても、言語の種類やできることはさまざまです。プログラミングを必要とする現場はシステム開発会社からWeb制作会社、ソフトウェア会社など多岐にわたります。
さらに家電製品や自動車メーカーといった製造、農業や漁業といった一次産業までもがITを必要としています。このようにプログラミングを必要とする現場や仕事は幅広く、それに伴いキャリアの選択肢が広がるといえます。

教育機関がプログラミング学習を進めるメリット


日本の将来に欠かせないプログラミング学習を、教育機関が進める3つのメリットについてご紹介します。

企業からのニーズがあるため就職に有利

現状でも人手不足が深刻なエンジニアは、企業からのニーズが高い職種です。プログラミングにはさまざまな言語があるため、単にエンジニア・プログラマーにならずとも多種多様な仕事に携われます。実際に昨今は企業のデジタル化やDX化が進み、そうした中でプログラミングの知見があることで、就職に有利な人材になることは間違い無いでしょう。
そのためプログラミング学習を進めることで、将来的にキャリアの選択肢が増えるだけでなく、就職にも有利になります。そうした企業からのニーズを踏まえて、教育機関がプログラミング学習を進めるのは生徒にとっても、有力な人材を排出できるようになる教育機関にとっても大きなメリットがあります。

論理的思考が身に付く

プログラミングを学習することで、技術だけではなく論理的思考も身につきます。物事の成り立ちを整理し順序立てて考えられる力は、プログラミングだけでなく資料を読み解く際、プレゼンする際など、対人コミュニケーションでも役立つスキルです。
実際にそうしたスキルは大人になり、いきなり身につけることが難しいスキルでもあります。そのため早いうちから教育現場で、学べる点は将来的に大きなメリットとなります。

課題・問題解決能力が身に付く

プログラミングは指示された通りにしか機能しません。機能しない場合は原因を見つけ出し必要な対処を考え出すことで確実に解決します。
この過程を体験することで課題・問題解決能力が身につき、将来的に仕事などのさまざまなシーンで役立ちます。実際に課題があった際は、その課題の原因を順序立てて分析することで、本質的な解決につなげることができるようになります。

教育機関における Chromebook でプログラミング学習におすすめの言語

GIGAスクール構想では生徒1人1台の端末保有が目標とされており、その端末として推奨されるのが Chromebook です。ここでは、Chromebook でのプログラミング学習におすすめの言語を紹介します。

HTML

HTMLとは、Webページを制作するための開発言語です。見出し・段落・表など、Webページの要素をマークアップする言語であり、多くのWebページはHTMLを基に作成されています。またHTMLはプログラミング学習の基礎でもあり、最初に学習されることも多い言語です。

CSS

CSSはHTMLで作成した文書構造に、デザインを加えるための言語です。文字を枠で囲ったり、画像を入れたり、色をつけたりするなどの主に装飾する役割を担います。CSS言語を取得することでできる代表的な職業には、Webデザイナーがあります。

JavaScript

JavaScriptはWebページに動きを加える機能を持つ言語であり、HTMLとCSSと同様にWebページを構成する主要な言語の1つです。Webアプリやサービス、システムと幅広いシーンで活用される需要の高い言語であるため、おすすめのプログラミング言語です。

Python

今後さらに需要の高まるAIや機械学習の分野で利用される言語がPythonです。コードが少ないことから、初心者にも習得しやすい点でおすすめの言語です。また Chromebook はPythonのプログラム環境であるLinuxに対応しています。

教育機関のプログラミング学習で Chromebook を活用するメリット

ここでは Chromebook の特徴を踏まえ、プログラミング学習で活用するメリットをご紹介します。

Chromebook とは

Chromebook とは、独自のOSを搭載した Google 開発のノートPCです。Webブラウザ「 Google Chrome 」を基本としたPCであり、コストパフォーマンスの良さから教育用途や入門用のPCとして人気が高まっています。またGIGAスクール構想の標準仕様としても、ChromeOS が推奨されています。

Chromebook のメリット

教育機関のプログラミング学習で活用が進められている Chromebook には、様々なメリットがあります。

Linuxがスムーズに使用できる

Linux対応モデルの Chromebook を購入すれば、プログラミングを手軽に行えます。基本搭載のアプリやブラウザだけではプログラミングが難しいため、ChromeOS でプログラミングが利用できるLinuxに対応しているモデルを選んでみてください。

オンラインでのプログラミング学習がスムーズ

余分なシステムを搭載していない分、スムーズに動く点が特徴の Chromebook ですが、オフラインでプログラミングするにはスペック不足に感じる点もあるかもしれません。しかし、プログラミングはWeb上での動作を基本としていることから、Chromebook でスムーズに作業することができます。特に、初心者はまずオンラインで学習することが多いため、Chromebook であれば学習もスムーズに行うことができます。

比較的安価な費用で導入可能

WindowsやMacBookなど、代表的なノートPCと比べると Chromebook は比較的安価である点が特徴です。GIGAスクール構想では端末の上限価格を4.5万円と設定していますが、ほとんどの Chromebook であれば予算内での導入が可能です。低価格ながらもスムーズにプログラミング学習ができ、必要性に準じたスペックを選ぶことができるので、はじめてのPC購入の際にも多く選ばれています。

Google の各種サービスとの連携がスムーズ

Chromebook は Google が開発しているPCであることから、Google の各種サービスとの連携がスムーズである点もメリットの1つです。基本ブラウザは Google Chrome であり、 Googleドライブや Gmail 、Google ドキュメントなど基本ツールは最初から利用できます。

Google Workspace for Education で生徒を見守る体制が充実する

教育機関向けのサービス「Google Workspace for Education」を利用することで、学習の管理や生徒のサポート体制が充実します。Google Workspace for Education は教育機関向けにカスタマイズされた Google のツールやサービスが、無料で利用できます。
学校全体のメールシステムを利用した生徒との安全なメールのやりとりや、宿題のデータ管理、小テストやアンケートの作成などが、Google Workspace for Education から一元的に実行・管理できます。Google Workspace for Education を活用することで生徒の学習効率のアップだけでなく、教員の業務効率化にも貢献します。

学習者用端末としての Chromebook 導入ガイドブックの無料ダウンロードはこちら

ミカサ商事では、教育機関でのGoogle アカウントの年次更新代行や、管理者向けの運用支援を承っております。また Google for Education 認定トレーニング講師による管理者研修も実施しております。
今までに400校以上の学校様の導入を支援させて頂いておりますので、これからGoogle Workspace の導入を進めたい教育機関、導入の負担を削減したいとお考えのご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

Chromebook・Google Workspace for Education のお問合せはこちら