学校での Chromebook 導入方法 サイズ選びやタブレット導入の方法もご紹介

LINEPOCKETこのエントリーをはてなブックマークに追加

2011年に文部科学省から公表された「教育の情報化ビジョン」に伴う教育のICT化、文部科学省の取り組みであるGIGAスクール構想をはじめ、学校でのパソコン導入が進んでいます。

そうした取り組みにおいて推奨されているパソコンの1つに、Google の提供する Chromebook が挙げられます。Chromebook をはじめとするパソコンを選ぶ際には、パソコンが必要とされる背景を理解し、その上で適切な製品を導入することが重要です。

本記事では、学校教育でパソコンが必要とされる背景を踏まえて、推奨されている Chromebook を導入する方法についてご紹介していきます。

↓教育機関向け Chromebook 導入や運用のご相談↓

お問い合わせはこちら

学校教育でパソコンが必要とされる背景

まずは適切なパソコンを導入するためにも、学校教育においてなぜパソコンが必要とされているのかを確認していきましょう。大きく分けて、プログラミング教育の必修化とGIGAスクール構想の2つが学校教育でパソコンが必要とされる背景となっています。

小学校におけるプログラミング教育の必修化

2020年から小学校において、プログラミング教育が必修化されるようになりました。小学校の教育は、全国の生徒が同じように学べるように文部科学省から学習指導要領が設けられています。プログラミング教育の必修化は、この学習指導要領における改訂の一部として実施され、実際にプログラミング教育が進められています。

また小学校におけるプログラミング教育の目的は、プログラミング技術の習得ではありません。主な目的としては、物事を順序立てて考えたり、課題や問題点がどこにあるのかを考えられるようにすること。つまり小学校のうちから、プログラミング的な思考を養うためです。

もちろん中高と学年が上がることによって、プログラミングの技術の習得も求められていきます。しかし小学校とそれ以降では、プログラミング教育の主な目的が異なることを押さえておきましょう。またこうした背景から学校教育でプログラミング教育に使用するためのパソコンが必要とされています。

小学校におけるGIGAスクール構想とは?

2つ目の背景が、令和元年度補正予算に盛り込まれた、GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想です。GIGAスクール構想は、全国の児童・生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備するための取り組み。また小学校におけるプログラミング教育を、実現するため環境整備としての取り組みでもあります。

実際に教育のICT化やプログラミング教育を実施するために、教育機関はGIGAスクール構想に則り、コンピューターと高速ネットワークの整備が進められています。

学校で導入するパソコンは Chromebook が推奨されている?

上記でご紹介したように、小学校におけるプログラミング教育の必修化とGIGAスクール構想がパソコンを導入すべき背景です。この際にネックとなるのが、実際にどのようなパソコンを導入し教育を進めれば良いのか、ということです。

実際にGIGAスクール構想の標準仕様書では、Windows・Chrome OS・iPad OS、と3種類の OS が提言されています。その中でも Google の提供する Chrome OS を搭載したノートパソコンである Chromebook が多くの学校で推奨され、導入が進んでいます。

学校において Chromebook を導入するメリット

学校において Chromebook の導入が推奨されているのは、主に以下のようなメリットが挙げられるためです。

・必要要件を満たしたスペックで低コスト導入が可能

・耐久性が比較的高い

・セキュリティ対策が充実

それぞれのメリットについてもう少し詳しくご説明いたします。

必要要件を満たしたスペックで低コスト導入が可能

Chromebook は一台あたり3万円前後の価格帯で購入可能です。一方、標準仕様書で提言されている Windows・iPad OS は、比較的高額になってしまう傾向にあります。

しかし学校におけるプログラミング学習では、必要要件を満たしていればハイスペックである必要はありません。実際に小学校におけるプログラミング教育の必修化は、プログラミング的な思考を養うためであり、ハイスペックなパソコンで高度な作業を行い技術を習得することではありません。そのため必要要件を満たしており、負担の少ない低コストな Chromebook が推奨されています。

耐久性が比較的高い

Chromebook は比較的耐久性が高い点もメリットになる1つです。特に小学校では生徒が年齢的に幼いことからパソコンを落下させてしまったり、ぶつけてしまったりといった事態が想定されます。そうした事態でも、高い耐久性を誇る Chromebook であれば安心して使用できます。

セキュリティ対策が充実

パソコンはさまざまなデータを扱う利便性の高い機械ですが、それと同時にデータを紛失するリスクも抱えています。その対策として Chromebook は外部から一元的にセキュリティ対策を進めることが可能です。

またクラウドサービスを採用している点も、セキュリティが充実しているといえます。従来のようにローカル環境へデータを保存する場合、そのパソコンやUSBなどが盗難に遭ってしまったり、紛失するとそのデータは第三者に悪用される可能性が高まります。

しかし Chromebook では基本的にクラウド上にデータを保存するため、仮に盗難や紛失した場合でも、ローカル環境への保存よりもセキュリティ面で安全です。

国内400校以上の導入をサポートしたミカサ商事オリジナルの学習者用端末としてのChromebook導入ガイドブック

Chromebook を学校で導入する方法とは?サイズの選び方

実際に Chromebook を学校で導入する際には、先生方が機材を揃える方法もありますが、導入を手助けしてくれる業者へ依頼する方法が一般的です。業者に依頼をすることで、最適な機種の選定、導入時の適切な設定についてサポートを受けることができます。また、GIGAスクール構想やプログラミング教育をスムーズに進めるためには、安定した基盤が必要です。Google for Education 認定販売パートナーの企業を通じて、アドバイスと提案を受けることができ、活用方法やノウハウなども得ることができます。

サイズの選び方について Chromebook は、9~14インチが基本とされていますが、一般的には10.4インチもしくは11.6インチが選ばれるケースが多い傾向にあります。

Chromebook はタブレットもある?学校でタブレットを導入する方法

Chromebook にはタブレットタイプのものもありますが、軽量でタッチパネルが搭載されている機種もあるため、使い勝手の面からパソコンを選ばれることが多いです。また現在はさまざまなメーカーから、学習指導要領やGIGAスクール構想に対応するタブレットが用意されています。

タブレットはパソコンに比べて軽量で持ち運びに優れており、気軽に操作可能です。また現代のスマートフォン世代の子供たちにとっても、タブレットは直感的に使用できるため、利便性にも優れています。

ただしタブレットはその形状から、どうしてもパソコンに比べキーボード操作がしにくいといったデメリットもあります。そのため基本はパソコンを導入し、利用目的に応じてタブレットを検討すると良いでしょう。また導入に関しては、上記でご紹介した Chromebook 同様に業者に依頼するとスムーズです。

小学校での Chromebook の活用事例

ミカサ商事では、教育機関での Google アカウントの年次更新代行や、管理者向けの運用支援を承っております。また Google for Education 認定トレーニング講師による管理者研修も実施できます。

今までに400校以上の学校様の導入を支援させて頂いておりますので、これから Google Workspace の導入を進めたい教育機関、導入の負担を削減したいとお考えのご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

またミカサ商事では、小学校における Chromebook の活用事例について以下のページでご紹介しています。その他にも導入検討資料やお役立ち資料、活用事例をご紹介していますので、ぜひご覧ください。

国内400校以上の導入をサポートしたミカサ商事オリジナルの学習者用端末としてのChromebook導入ガイドブック