Google Workspace for Education(旧 G Suite for Education)とは?教育機関がスムーズに導入する方法をご紹介

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Google Workspace for Education は、教育機関がクラウドを活用し生徒の学習を支援できる、厳重なセキュリティ対策が魅力の学習支援ツールです。昨今は幼稚園・小学校・中学校・高等学校といった教育機関で、Google Workspace for Education をはじめとした学習ツールを活用する事例が増えています。
本記事では、Google Workspace for Education でできることや料金プラン、そして教育機関がスムーズに導入する方法についてご紹介します。今後 Google Workspace for Education の導入を検討している方や、教育環境向上を考えている方はぜひ参考にしてください。

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目次

Google Workspace for Education とは?

Google Workspace for Education とは、アメリカに拠点を置くIT企業 Google が教育機関向けに提供しているクラウド型のオンライン学習ツールです。
また生産性向上のためのツールとして、幼稚園・小学校・中学校・高等学校、それ以上の教育機関を対象として、提供されています。

類似ツールと Google Workspace for Education との違い

Google Workspace for Education と類似性のあるツールとして、Google WorkspaceとG Suiteが挙げられます。ここでは、それらの類似ツールとGoogle Workspace for Educationの違いについてご紹介します。

Google Workspace for Educationと「Google Workspace」の違い

上記でご紹介したように、Google Workspace for Education は教育機関を対象として提供されているツールです。それに対して Google Workspace は、個人や中小企業、大規模組織といったビジネス向けのツールとなっています。そのため両者の違いは、サービスを提供する対象が異なります。

企業版の Google Workspace を含めた解説はこちら↓

Google Workspace とは?機能・料金プラン・メリットなど Google Workspace の基本をご紹介

Google Workspace は、Googleが組織向けに提供するオンラインツールで、企業や教育機関などの組織のコミュニケーションを強化し、Gmail や Googleカレンダー、Google ドライブなどを安全に使うためにも有効です。本記事では、Google Workspace の概要から機能や料金プラン、活用する際のメリットについてご紹介していきます。

Google Workspace for Education と「G Suite for Education」の違い

Google Workspace for Education や Google Workspace の導入を検討している方は、G Suite や G Suite for Education というサービスを聞いたことがあるかもしれません。G Suiteとは、Google Workspace がリブランディングされる以前の名称です。つまり Google Workspace や Google Workspace for Education は、G Suite がアップデートされたバージョンという位置付けになります。

G Suite for Education から Google Workspace for Education に変更された際のポイント解説はこちら↓

G Suite for Education が名称変更+エディション追加!正規販売代理店が変更のポイントを解説

旧「G Suite for Education」が、「Google Workspace for Education」に名称変更され、エディションの種類も増えました。追加された有料版の詳細、ドライブなどの容量や、Google Meet の録画機能などの違いについて、教育機関向けに変更のポイントを解説します。

Google Workspace for Education でできること


Google Workspace for Education でできることとしては、以下が挙げられます。
・クラスでの指導を促進し強化する
・複数人でのコラボレーションが可能
・作成や整理、共有、採点を1つのツールで完結
・スムーズなタスクを管理
・安心安全な学習環境を提供
ここでは Google Workspace for Education を導入することで、使用できる具体的なアプリケーションを例にしてご紹介していきます。

クラスでの指導を促進し強化する

google workspace for educationでは、教育機関内で生徒同士や生徒と教師がオンライン上でコミュニケーションをとり、指導を強化するために有用なツールが提供されています。

Gmail(ジーメール)

メールアプリケーションであるGmail(ジーメール)を活用すれば、セキュアなメール機能をはじめ、チャットや音声・ビデオ通話も可能。教育機関内で円滑なコミュニケーションを促進できます。

Google Chat(チャット)

生徒同士や教師同士、生徒と教師など個人間の直接のメッセージに使用できるのが、チャット。さらにグループチャットにも対応しているので、複数人での情報共有やコミュニケーションにも活用できます。

Google Meet(ミート)

Meetは教育機関内で生徒同士や生徒と教師が、ビデオ会議に使えるアプリケーションです。また会議を設定しGmailやチャットでリンクを共有するだけで利用できるで、スムーズに指導や学習に役立てられます。

複数人でのコラボレーションが可能

Google Workspace for Education では、文章作成やプレゼンテーションの作成などの制作物を作成する際、生徒や教師が個人での作成はもちろん、複数人でコラボレーションし作成できます。

Google ドキュメント

個人・複数人で文章作成する際に活用できるツールがドキュメントです。テキストの作成や編集をオンライン上で行えるので、複数人で制作物を作成する際に同一画面をリアルタイムで共同作業できます。

Google スプレッドシート

表計算をベースとしたアプリケーションで、数的な学習をする際に有効なのがスプレッドシートです。生徒の出欠やテストの点数を記録するなどの場面で活用できます。

Google スライド

スライドはプレゼンテーションを作成・編集できるアプリケーション。コメント機能やチャット、リアルタイム編集でシームレスにプレゼンテーション作成ができます。生徒へ提供するテキスト作成やプロジェクトの概要作成などに活用できます。

作成・整理・共有・採点を1つのツールで完結

Google Workspace for Education では教育の現場に有用な機能やアプリケーションが備わっています。アプリケーションを活用し、削減できる作業は簡素化することで、教師を必要とする場面で教師のパフォーマンスを最適化します。

Google Classroom(クラスルーム)

Google Classroomは、Google Workspaceに含まれる学習管理アプリです。「クラス」と呼䜀れるコミュニティをオンライン上に作成し、先生と生徒間でコミュニケーションを活性化することができます。課題の配布や提出期限の設定、先生からのお知らせ、生徒同士のディスカッション、保護者へのメール配信などの活用方法があります。授業の時間外でも円滑なコミュニケーションを取ることができます。

Assignmennts(アサインメント)

アサインメントとは、 Google Workspace を他の学習管理システム(LMS)と連携させることができるアプリケーションです。アサインメントを利用すれば、Google ドキュメントと Google ドライブなどのツールを、学校で利用している学習管理システム上で使用することができます。例えばドキュメントで作成した課題をコピーし、学習管理システムから生徒に一括で配布できます。またクラス別、日付別、生徒別などで、効率的に課題を管理・編集できます。
さらに提出された課題をオンラインでスキャンしコピペや不正がないか確認する「独自性レポート」機能が付いているので、正確な指導に役立てられます。また、Google ドキュメントなどのコメント機能で生徒へのフィードバックや添削し、共有することで復習にも役立ちます。

スムーズなタスクを管理

Google Workspace for Education では、ToDoリストの作成や会議のスケジュール設定、タスク作成、さらにリマインダー設定できます。そのため教育機関内での業務・作業の抜けや漏れ防止に活用できます。

Google Keep

アイデアやリストを作成・管理できるアプリケーションがKeep。授業時間や生徒に提供する資料の配布時間などをリマインダー設定し通知を受け取ることで、作業抜け・漏れを防止できます。

Google カレンダー

カレンダーは予定の管理・確認に使用でき、Gmail や Google Meet とシームレスに連携できることで、スケジュール管理がスムーズに行えます。教師一人一人の予定を設定することはもちろん、教師複数人で行う行事やプロジェクトをまとめて管理することも可能です。

セキュアで安心安全な学習環境を提供

生徒や教師の個人的な情報を扱うケースが多い教育機関では、セキュアで安心安全な学習環境を整えることも重要です。Google Workspace for Education を活用することで、大切な個人情報をセキュアに管理できます。

Google 管理コンソール

Google 管理コンソールでは、Google Workspace for Education でのドメイン全体のサービス設定やアプリケーション毎の設定などに適応できます。また生徒の追加やデバイスの管理、提出物の閲覧権限などのセキュリティ設定ができるので、データやプライバシーを保護に役立ちます。

管理コンソールの詳細についてはこちら↓

Google Workspace のアカウント設定・管理 導入担当者は管理コンソールを理解しよう

Google Workspace は、企業や教育機関がオンライン上で業務にあたる際、業務効率化や生産性向上に役立つツールの1つです。企業や教育機関が日常的に行っている、情報共有やコミュニケーション、ウェブ会議、タスク管理などをシームレスかつ安全に管理できます。本記事では、Google Workspace におけるアカウントの設定・管理・更新や管理コンソールについてご紹介していきます。

Google Workspace for Educationの料金プランとそれぞれの特徴

Google Workspace for Education を導入するにあたって、料金プランも重要なポイント。ここでは料金プランに加え、それぞれの特徴をご紹介していきます。

Education Fundamentals の料金と特徴

Education Fundamentals は無料で利用できるプランです。Gmail、Meet、カレンダー、ドキュメントなど、基本的なサービスが利用できます。また、Google Workspace for Education の大きな特徴である学習管理プラットフォーム Google Classroom が活用できます。ストレージも1ドメインにつき100TBまで使用できるので、少人数の教育であれば基本的には十分な容量を備えています。

Education Standard の料金と特徴

Education Standardは、2021年から提供開始されたプランで、1ユーザーあたり月額30円で利用できます。Education Fundamentals での機能に加え、迷惑メール・不正ソフトのチェックができ、セキュリティ設定も充実しています。

Teaching and Learning Upgrade の料金と特徴

Teaching and Learning Upgrade は教師向けのサービスが充実したプランで1ユーザーあたり月額480円です。またストレージは1アカウントにつき100GB追加され、提出物のコピペや引用チェックが行えます。さらにプライバシー保護などセキュリティもさらに充実しています。

Education Plus の料金と特徴

Google Workspace for Education 内の最上位プランが Education Plus 。1ユーザーあたり月額50円で利用でき、24時間365日体制のサポートを受けられるので、サポート体制が魅力。また教師のアカウントは生徒アカウント4人分に対して、無料で使用できます。

教育機関向け Google Workspace の各エディションの詳細はこちら↓

Google Workspace for Education 導入時の注意事項

Google Workspace for Education を使用する際は、まずセキュリティ機能に注意して導入しましょう。生徒や教師の個人情報を扱うことになり、その上生徒の点数や学習傾向など個人的な情報を保管することになるので、セキュリティ内容が合致するか検討してください。
また管理する生徒・教師数に応じて料金プランが異なるので、料金面も注意するポイントです。

その他、導入の前提として「独自ドメイン」の用意が必要です。以下で詳細を解説していますので、独自ドメインについて分からない場合は参考にしてください。↓

Google Workspace の利用に必要な「独自ドメイン」とは?

教育機関が Google Workspace を導入する際には、「.ac.jp」「.ed.jp」など教育機関向けのドメインを所有している必要があります。所有していない場合は独自ドメインとは何か、どう設定するのかわからない方も多いでしょう。本記事では独自ドメインの概要を踏まえて、Google Workspace を独自ドメインで運用するメリットや方法、教育機関が Google Workspace を導入する際の注意点までご紹介していきます。

Google Workspace for Education をスムーズに導入するために

実際に Google Workspace for Education をスムーズに導入するために、導入方法について確認しておきましょう。

↓Google Workspace for Education を代理店経由で契約するメリットや注意点はこちら

Google Workspace for Education は代理店からも契約できる?代理店契約するメリットや注意点

世界的にも Google Workspace for Education を活用する教育機関が増加しています。教育機関が Google Workspace for Education を導入する際に注意すべきは、契約の方法についてです。販売パートナーであるミカサ商事が、代理契約を行うメリットや注意点について解説します。

Google Workspace for Education 導入対象を確認

Google Workspace for Education の導入対象は、幼稚園・小学校・中学校・高等学校などの教育機関です。また国内的・国際的に承認された認定資格を提供する、政府公認校として正式な認可を受けた教育機関とされています。ビジネス用途で利用を検討している場合は、Google Workspaceを利用するようにしましょう。

長期契約の場合は割引・インセンティブでお得に活用しよう

Google Workspace for Education では、最も充実した機能をもつ Education Plus を2年分以上をまとめて契約、購入する場合、割引が適応されます。長期契約を検討している場合は、ぜひ利用しましょう。

Google Workspace for Education(教育機関向け)の有料エディションを利用するには?

Google Workspace for Education の有料エディションは、特定の企業からのみ購入することができます。特定の企業とは、Google に教育機関向け販売パートナーとして公式に認定されている販売店の中でも、有料エディションの販売資格を持っている企業を指します。

有料エディションの導入についてはご相談ください

注意点としては、↓下のようなパートナーバッジを持っている企業の中でも、さらに特定の企業しか取り扱っておりません。企業に販売資格の有無を問い合わせるか、販売できる企業の紹介を Google に依頼することができます。
本サイト “G-Apps.jp” を運営するミカサ商事は国内で一番初めの認定パートナーであり、有料エディションも取り扱っております。どのエディションを選ぶべきか迷われている段階でもお気軽にご相談ください。

↓Google Workspace for Education Plus など有料エディションのご相談↓

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Google for Education パートナーバッジ

Google Workspace for Education のエディションを確認しスムーズな導入を

本記事では、教育機関向けのツール、Google Workspace for Education の概要についてご紹介しました。今後 Google Workspace for Education の導入を検討している方や、教育環境向上を考えている方はぜひ参考にしてください。
また上記でご紹介したように、Google Workspace for Education には合計4種類の料金プランが用意されています。導入にはGoogle for Education 販売パートナーの企業を利用すると、スムーズに導入できます。
2011年からGoogle社の正規販売代理店として活動開始したミカサ商事では、今までに300以上の学校様の導入を支援させて頂いております。これからGoogle Workspaceの導入を進めたい企業様や教育機関は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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