高校でのICT活用推進に先立って、小・中学校ではすでに1人1台の学習者用端末が普及するなど、さまざまなICT活用推進の取り組みが進められています。その際、導入端末でトップシェアを誇ったのが Chromebook です。そして今後は高校でも、 Chromebook をはじめとした、パソコン・タブレットを活用したICT活用推進が加速する見込みです。
ここでは高校におけるICT活用推進や、高校における Chromebook 活用事例を紹介していきます。Chromebook 活用事例を参考に、高校でも端末導入を進めていきましょう。
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高校でも加速するICT活用推進 パソコン・タブレットの活用
小・中学校ではすでにICT活用推進の取り組みが進められており、校内の高速ネットワーク環境整備や、 Google Workspace などのツールを活用した生徒・家庭への情報発信が進められています。
その他にも、テレビ会議システムや学習教材コンテンツを活用したオンラインによる指導や、学習に役立つ動画やテキストを無償で利用できるデジタルコンテンツの活用も進められています。こうした小・中学校での先行事例を基に、高校でもパソコン・タブレットを活用したICT活用推進が加速しつつあります。
参考:文部科学省 小中高等学校におけるICTを活用した学習の取組事例について
なぜ小・中学校に続き高校でもICTの活用が求められているのか?
小・中学校ではすでにICTの活用が進められており、高校でもさらなるICT活用推進が始まりつつあります。そもそもなぜICT活用推進が進められているのかと言えば、GIGAスクール構想が背景にあります。
GIGAスクール構想におけるICT活用推進
GIGAスクール構想は、全国の生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する文部科学省の取り組みです。
GIGAスクール構想におけるICT活用推進の取り組みが発表された当初は、小・中学校を対象に進められていました。しかし現在は高校でも、GIGAスクール構想に伴い学習者用コンピュータ端末の整備の促進が求められ、具体的なICT活用推進の取り組みもはじまっています。
【2022年最新】高校でのGIGAスクール構想 文部科学省の指針や1人1台端末の整備方法を解説
令和2年度までの補正予算により、GIGAスクール構想による小中学校の1人1台端末の整備が行われました。補正予算の対象とならなかった高校での1人1台端末整備について、今後の対応の方向性や適切な整備方法、採用すべきOSについて、最新の政府方針を踏まえて解説します。
情報活用能力を身につけるため
高校でのGIGAスクール構想におけるICT活用推進の目的としては、情報活用能力を身につけるためとされています。実際に高等学校については、令和4年度入学生から新学習指導要領が年次進行で実施されます。
また新学習指導要領では、情報活用能力を学習の基盤となる資質・能力の一つとして位置付けられています。具体的には情報科における共通必履修科目「情報Ⅰ」においても、全ての生徒がプログラミング、情報セキュリティを含むネットワーク、データベースの基礎等について学習を開始することになっております。
これらを踏まえて、高等学校段階においても1人1台の学習者用コンピュータ端末環境を早急に整備することが必要です。
参考:文部科学省 GIGA スクール構想における高等学校の学習者用コンピュータ端末の整備の促進について(通知)
高校でのICT推進事例
以上のように、令和4年度入学生からの新学習指導要領に伴い、高等学校を対象にした1人1台の学習者用端末整備の指針も発表されています。
ここからは、既に1人1台の端末を導入している高校様の事例を紹介いたします。
埼玉県立越谷南高等学校でのICT推進 Chromebook 導入事例
埼玉県立越谷南高等学校では、1人1台の Chromebook を2020年度からいち早く導入されています。ミカサ商事が2021年に開催した学校向けオンラインセミナーでは、端末整備を経験された勝部先生に、越谷南高等学校でのICT改革や導入検討の流れなど、他の学校様の参考になるお話をお聞かせいただきました。なぜ、高校でのICT改革が必要なのかを校内で共有し、端末を整備されている点が印象的です。
また、Chromebook の採用理由や整備のステップなどについても詳細に説明されているので、導入端末を何にするか検討中の学校様にもおすすめの内容です。
オンラインセミナーの動画を無料でご視聴いただけるようになっていますので、ぜひご参考ください。
高校での ICT推進をテーマにした 1人1台の Chromebook 導入事例セミナー動画はこちら
高校の授業でも Chromebook が人気?
高校でのコンピュータ端末導入の事例はまだ少ないのが実情ですが、小・中学校におけるコンピュータ端末導入の事例では Google Chrome OS搭載の Chromebook が高い人気を誇っています。
実際に「ICT市場調査コンサルティングのMM総研」が行った「GIGAスクール構想実現に向けたICT環境整備調査」では、GIGAスクール構想で公立の小・中学校に配布されたパソコンにおいて、Google Chrome OS搭載パソコンが43.8%でトップシェアと報告されています。また Google Chrome OS搭載パソコンに続いて、iPadOS は28.2%、Microsoft Windows は28.1%となっています。
参考:株式会社MM総研 GIGAスクール構想実現に向けたICT環境整備調査
小・中学校の取り組みを踏まえて、今後高校でのGIGAスクール構想やICT活用推進が進められます。そのため生徒がすでに使用した経験がある、Google Chrome OS搭載の Chromebook を採用する高校が多いと見込まれます。
Chromebook が使用される理由
小・中学校におけるGIGAスクール構想やICT活用推進の取り組みの中で、Google Chrome OS搭載の Chromebook が人気だったのは、特にセキュリティや安全な運用管理の面が評価されたためです。
具体的には「セキュリティアップデート」「運用コストへの配慮」「データ漏えいリスク対策」「端末初期設定」「アカウント管理」などの点ですが、こうしたセキュリティや安全な運用管理の面は、小・中学校はもちろん高校年代の教育でも重要な点です。
またGIGAスクール構想やICT活用推進の取り組みは、生徒はもちろん教員の業務効率を向上させる側面もあり、Google Chrome OS搭載の Chromebook 運用管理面が評価されているのは、教員側にとっても導入のメリットが多いためと言えます。
さらにコスト面やアプリケーションの管理、コミュニケーションの点でも、Google Chrome OS搭載の Chromebook は他に比べ高い評価を得ており、この点からも高校で使用される可能性が高いと言えます。
高校の授業での Chromebook 活用事例
ここからは高校の授業での Chromebook 活用について、事例でご紹介していきます。
埼玉県立小川高等学校 公立高校での 1人1台の Chromebook 導入/活用事例
埼玉県小川町にある「埼玉県立小川高等学校」様の Chromebook 活用事例では、Google フォーム を活用し英単語テストを作成しています。テストのプリントや答えを印刷する手間を省けるようになったことで、業務が楽になり時間削減を実現したとのお声がありました。
またコロナウイルスの分散登校の影響で、教室で一律に紙でのテストが難しくなりました。その中で、フォームで小テストを行った際、Chromebook を活用しスムーズかつ家にいながら授業を実施できた点も評価されています。
↓事例全文では、 他にも Chromebook の導入や活用についてお聞きしているのでぜひご参考ください!↓
【埼玉県立小川高等学校】1人1台は何のために? Chromebook 導入事例|高校の GIGAスクール構想 – ミカサ商事
県立高校として、2021年度新入生に学校独自の取り組みで 1人1台の Chromebook を整備された「埼玉県立小川高等学校」様。 生徒用端末に Chromebook を選んだ理由と評価/導入してからの校内の様子/ 導入までの道のり/保護者の負担への懸念と対応/活用方法/今後の展望 などをインタビューさせていただきました。
学校法人若松学園 高稜高等学校 「もっと使いたい」という生徒のポジティブな反応を引き出した事例
福岡県北九州市にある「学校法人若松学園 高稜高等学校」様の Chromebook 活用事例です。こちらでは、Windows のようにキーボードが標準搭載されている点、iPad のようにスリープからの起動が速い点が評価され、Chromebook は両方の良い点を備えていると実感できたとのお声がありました。
また Chromebook での試験資料作成では、端末が変わっても自分のアカウントでログインさえすれば、クラウド上にデータがあるので、都度パソコンを持ち帰らなくていいという便利さも評価ポイントになっています。
Google サイトで教職員間での情報共有サイトを作成し、ペーパーレス化や校務の効率化にも Google Workspace を活用しています。
↓事例本文では、 具体的な活用方法や校内の活用推進についても詳しくお聞きしております。↓
【学校法人若松学園 高稜高等学校】生徒のポジティブな反応を引き出した1人1台の準備と工夫 Chromebook 導入事例|高校の GIGAスクール構想
校内のICT環境を整備し、生徒用端末として1人1台の Chromebook を整備された高稜高等学校様。「生徒用端末に Chromebook を選んだ理由と評価」「導入前の環境整備」「Chromebook 導入時の工夫と結果」「活用法とメリット」「今後の展望」などについてお話いただきました。
野田学園中学高等学校の取り組みに見る教育現場の最前線
山口県山口市の「私立野田学園中学高等学校」様では、高等学校の1・2年で約600台の Chromebook が導入されており、生徒一人1台の Chromebook を活用した授業を実践しています。
今までのパソコンに比べ、Chromebook は起動が早くタブレットとパソコンの良いところを合わせた印象、さらにクラウドの利便性を感じていただけたとのお声をいただいております。また Google のアプリケーションを使用し、生徒自身のスキルアップも実感できたと評価いただいています。
導入の流れやChromebook を選んだ理由なども掲載していますので、詳細は動画をご覧ください。
野田学園中学高等学校の取り組みに見る教育現場の最前線 を YouTube で見る
田園調布学園中等部・高等部(東京)
東京都世田谷区にある「田園調布学園中等部・高等部」様では、2018年に1学年の1人1台 Chromebook 導入を行われ、2022年現在は5年目を迎えています。使用感としては、タッチ操作対応で学生に馴染みやすく、学生カバンと机上にほどよく納まるサイズ、少しラフに持ち運んでも壊れにくい頑丈な作りは教育現場に最適とのお声をいただいています。
また授業をはじめホームルーム、委員会活動、部活動など、さまざまな場面で Chromebook が活用されています。
端末にキーボードがあることの利点や授業での活用の様子をご覧いただけますので、詳細は動画をご覧ください。
【Chromebook 導入事例】田園調布学園中等部・高等部(東京)を YouTube で見る
東北学院中学校・高等学校
宮城県仙台市にある「東北学院中学校・高等学校」様は、Chromebook が日本で発売されて間もない頃から学習者用端末として活用をされています。当時、Chromebook によって、生徒一人1台PC環境を実現したことで、アクティブ・ラーニングを加速した事例です。また1000名を越える生徒が授業や自主学習で日常的に、Chromebook を利活用しています。
端末選定の際に重視したポイント、導入後の授業内容について紹介されていますので、詳細は動画をご覧ください。
【Chromebook導入事例 】 東北学院中学校・高等学校 を YouTube で見る
国際基督教大学高等学校
東京都小金井市にある「国際基督教大学高等学校」では、ICT専任の教員がいないため運用管理面に懸念があったそうですが、 Chromebook の管理操作はシンプルなのですぐに理解できたそうです。
また「管理操作が楽であること」「起動後1分以内に操作できること」「脆弱性に対する環境復元ができること」を重視しパソコンを検討しており、わかりやすいインターフェースで集中管理できる点、キオスクモードの設定が自在である点、端末の初期化が簡単に行える点が、Chromebook 導入した決め手となったそうです。
事例は5年前のものになりますが、GIGAスクール構想以前に Chromebook を採用した学校での理由が拝見でき興味深い内容となっています。
Chromebook の利用方法や、実際に導入して感じた意見なども掲載していますので、詳細は以下のURLをご覧ください。
【国際基督教大学高等学校】Chromebook 導入インタビュー
学校での1人1台タブレット端末導入はご相談ください
本記事では、高校における Chromebook を活用したICT活用推進の事例を中心にご紹介しました。この解説を行ったミカサ商事では、1人1台の Chromebook をBYADの形で整備されるのに最適なパッケージをご用意しております。
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