快適に使えるリーズナブルなパソコンを探している方にとって、Chromebook は非常におすすめな端末です。とはいえ、一般的なパソコンと比べて何が違うのかがわからず二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今記事では、Chromebook が一体どんな端末で何ができるのか、その魅力について深掘りしていきたいと思います。
これから Chromebook の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Chromebook とは?
Chromebook(クロームブック)とは、Google が開発した Chrome OS(クロームOS)を搭載したコンピュータの総称です。
Microsoft のWindows、Apple の Mac と並んで近年注目されているパソコンで、小型のノートパソコン(ラップトップ)タイプや、ディスプレイを360°回転させてタブレットにもなるコンバーチブル(2in1)タイプ、ディスプレイとキーボードを完全に分離できるデタッチャブルタイプなどがラインナップされています。
後述のように教育用途での使用が多いものの、安価で動作が軽いことから、リモートワークをはじめとしたビジネス用途でも人気が高まっています。
Chrome OS とは?
Chrome OS は、パソコン上で行う工程のほとんどをWebブラウザ上で処理することを目的に開発されたOSです。インターネット検索はもちろんのこと、専用のWebサービスを使えば文書作成など幅広い作業も可能です。
ブラウジングでの運用がメインなので、Windows OS などのようにソフトのインストールをする必要がなく、ストレージ容量が必要最小限で済みます。その結果、スペックの割に動作が軽く、端末金額もリーズナブルになる点が大きな特徴です。
また、Chrome OS は Windows OS、iOS と並んでGIGAスクール構想における推奨OSに指定されており、文部科学省が発表した2021年7月末時点でのデータでは、学校での導入率40.0%と、主要3OSの中でトップのシェアを誇っています。
Chromebook の魅力、従来のパソコンとの違いとは?
起動が速く、動作が快適
Chromebook の起動時間は、平均して約10秒と非常に早いのが特徴です。
ブラウザ完結型であるため、ハードディスク容量やメモリによる影響も受けにくく、起動から作業開始までの時間を大幅に短縮させることができます。
初期設定が簡単で、すぐに使い始められる
Chromebook の初期設定は、インターネットに接続して Google アカウントでログインするだけで簡単に完了させることができます。
その際、同一のアカウントであれば端末が変わってもデータを引き継ぐことができるので、従来のパソコンのような面倒なデータ移行作業なども不要です。
ウイルス対策が不要なほどのセキュリティ性能
Chromebook は、すべての工程がサンドボックス化されているため、非常に高いセキュリティ性を備えています。サンドボックスとは直訳すると砂場という意味で、公園の砂場のように各工程が独立して動作していることを表しています。万一1つの砂場に侵入されたとしても、他の砂場の内容は安全なまま保たれます。
また、Chrome OS は4週間ごとに最新のバージョンへと自動的にアップデートされています。そのため、特別な操作をしなくても最新のセキュリティ性能が維持されます。
↓Chromebook のセキュリティ性の高さについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています↓
Chromebook にウイルス対策は必要か?GIGAスクール機器としての安全性、セキュリティについて徹底解説 – 教育機関向けGoogle for Education 情報発信サイト
GIGAスクール機器として注目を集めている Chromebook ですが、そのセキュリティ面が気になる方も多いのではないでしょうか。Chromebook はウイルス対策をする必要があるのか、そもそもウイルスに感染すると何が起きるのか、今記事ではそれらについて解説を行います。
他OSのパソコンに比べて、値段が安い
Chromebook はオンラインでのブラウザ運用が前提のため、ソフトを内部にインストールする必要がありません。
そのため、ハードディスクやメモリ容量など、稼働に必要なスペックを抑えることができ、従来のパソコンに比べてリーズナブルな価格で購入することができます。個人用の購入時にはもちろん、学校や会社などでの一括導入の際に特に嬉しいポイントです。
ICT教育に Chromebook を採用するメリットとは?
Chromebook はGIGAスクール構想で多くの学校に導入されました。学校で Chromebook を採用することには以下のようなメリットがあります。
- 導入しやすい
アプリのインストールやWi-Fiの設定をWeb上の管理画面で設定ができるため、設定がスムーズに進められます。 - バッテリーが長寿命
バッテリーの持ちが良く、途中で充電しなくても1日中使用することができます。また、購入から月日が経過してもバッテリーの劣化が遅いため買い替えの頻度も少なく済みます。 - 耐久性が高く故障のリスクが低い
ノートパソコンは精密機械であるため衝撃に弱いものも多い中、Chromebook の中には耐久性が高い端末もあります。生徒が自宅へ持ち帰る場合や、野外活動でも安心して活用できます。 - 導入後の運用管理がしやすい
電子端末はアプリやシステムの定期的なアップデートなど運用管理が必要です。Chromebook であればOSのアップデートは自動的に行われるため、電源を入れれば常に最新状態になります。また、故障時や紛失時も新しい端末でログインするだけで、これまで通り使用できるのもメリットの一つです。
↓ Chromebook が学習用端末としておすすめの理由については詳しくはこちら↓
【教育機関のICT】GIGAスクール構想には Chromebook がおすすめ
日本の教育現場では、ICT化を進めるGIGAスクール構想が打ち出されています。またGIGAスクール構想の柱となるのは、ネットワーク環境の整備と生徒1人1台の端末保有。つまり教育機関で、パソコンやタブレットの支給が急務とされています。教育機関のICT化を目指すGIGAスクール構想の概要を踏まえて、導入におすすめのパソコン端末やツールをご紹介します。
Chromebook でできることとは?
Chromebook では、Webブラウザ上でできることは基本的にすべて行うことが可能です。ブラウザ上での作業に最適化したツールも多くあるため、一般的なパソコンにできてChromebook にできないことを探す方が難しいといって良いでしょう。
ここでは、Chromebook でできることの具体例を5つご紹介していきます。
文書の作成や表計算ができる
Chromebook では、Google ドキュメントや Google スプレッドシートなどの専用オフィスツール(アプリ)を使用することができます。そのため、文書の作成や表計算、プレゼンテーションの作成など、他OSのパソコンと同等の作業を行うことが可能です。また、Windows Office で作成したファイルの閲覧や編集をすることもできます。
↓Chromebook と Microsoft Office の互換性については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています↓
Chromebook と Microsoft Office の互換性は?WordやExcelを使う方法を徹底解説! – 教育機関向けGoogle for Education 情報発信サイト
GIGAスクール構想の端末選定において、価格の安価さや操作性の良さ、機能面から Google Chromebook が多くの学校で選ばれています。しかし、Windows OS のPCを使っていた学校もあり既存の Word や Excel のファイルを Chromebook で開くことができるのかが気になるところです。今記事では、Chromebook で Microsoft Office を使うための方法と注意点、そして同等の利便性をもって使うことのできる Google の Office ツールについて紹介します。
データをクラウドに保存できる
Chromebook では、各種データを端末内でなくオンラインのクラウド上に保存します。
データが端末内に保存されている場合、万が一端末が盗難にあったり不正利用されてしまったりした場合、データが流出してしまう危険があります。しかし、クラウド保存の場合はデータが Google の管理下にあるため、パスワードがわからない限りはデータにアクセスすることができません。
端末にデータを保存するのは自宅に現金を置くようなもので、クラウド保存は銀行に預けるようなイメージです。ニュースで取り上げきれないほど起こっている空き巣被害と、滅多に起こらない銀行強盗被害の差を考えれば、クラウド保存がいかに安全性が高いか実感できるかと思います。
アプリが使用できる
Chromebook では、Android のスマートフォンと同様に Google Play の約100万以上のアプリを使用することができます。とはいえ、中には Chrome OS に対応していないアプリも存在するので、インストール前に一度確認することをおすすめします。
また、Google Workspace に含まれるアプリについては、最初から無料で使うことができます。同じ「アプリ」という呼称ではありますが、こちらはWebサービスの一種なので、Android アプリとは違ってインストールする必要がありません。
Google Workspace のアプリは、前述の オフィス系アプリに加えて、メールツールである Gmail やビデオ会議ツールの Google Meet など多数存在します。
↓Chromebook で使えるアプリについては、こちらの記事でさらに詳しく説明しています↓
【学校の Chromebook 活用】使えるアプリと機能・管理方法をご紹介 – 教育機関向けGoogle for Education 情報発信サイト
学校で Chromebook を活用する際には、さまざまな機能のアプリを利用することができます。生徒の学習効率アップや協働学習の促進、教員の業務負担軽減などを目指すためにも、Chromebook で活用できるアプリの種類や機能はもちろんのこと、管理方法についても理解しておくことが重要です。ここでは Chromebook で利用できるアプリの種類をはじめ、その機能や管理方法についてご紹介していきます。
利用状況を管理できる
Google 管理コンソールを使うことで、Chromebook の利用状況を管理することが可能となります。そのため、学校や会社などで複数の端末を管理する必要がある場合に最適なデジタル端末だといえるでしょう。
また、学校での利用の場合は、別途 Chrome Education Upgrade(CEU)のライセンスを購入することで、端末のロックや不要アプリのインストール制限など、管理機能をグレードアップさせることができます。
↓Chrome Education Upgrade の詳細については、こちらの記事でくわしく解説しています↓
購入は必要?Chrome Education Upgrade あり/なしの違いを実際の場面を元に解説【学校向け】 – 教育機関向けGoogle for Education 情報発信サイト
Chromebook を一括管理できる「Chrome Education Upgrade(CEU)」は、本当に必要なのでしょうか? CEU なしでの導入を検討されている学校様向けに、CEU を購入した場合と購入しなかった場合でどのような違いがあるのか、学校での具体的な場面を元に解説します。
オフラインでも使用できる
前述のように、Chromebook はオンライン上でのブラウジングを前提としたデジタル端末です。そのため、オンラインで使用することで100%の力を発揮することができますが、かといってオフラインで使えないわけではありません。ダウンロード済みのコンテンツを楽しむことはもちろん、作業なども一時的にローカル保存することで対応することが可能です。
オフライン時の Chromebook でできることの代表例は以下の通りです。
- Google ドキュメントでの文書作成
- Google スプレッドシートでの表計算
- Gmail でのメッセージ確認、返信(下書き)
- Google Keep でのメモ作成
- ダウンロード済みの映画や音楽の鑑賞
Chromebook の可能性は無限大!安全かつ効率の良い作業が実現します
Chromebook は動作が速くリーズナブルで、幅広い用途に使い勝手の良い端末です。セキュリティ性能も高く、管理コンソールによる一元管理も可能なので、学校の学習端末としての利用にも最適です。
まだ Chromebook を使ったことのない方は、今回ご紹介したことを参考にぜひ一度試してみてください。その機能性の良さにきっと驚くはずです。
弊社ミカサ商事では、Chromebook が国内で展開された当初から Google の正規販売代理店として、これまで全国400校以上の学校様や地方自治体様へ Chromebook の導入支援をして参りました。
弊社担当者による端末活用サポートが付いたお得なパッケージもご用意しておりますので、
学校での1人1台端末として Chromebook をご検討の方は、ぜひご検討ください。