学校向け
Chromebook 導入の手引き

Q Chrome Education Upgrade(MDM)の必要性について考えあぐねています。購入した場合と購入しなかった場合の違いを教えて下さい。

A 「安全上のリスク回避」や「トラブル防止」のために有効な管理設定が行えるかどうかの違いがあります。
学校現場で想定されるリスクに対して、Chrome Education Upgrade が具体的にどのように役に立つのかは、以下の表をご覧ください。

想定されるリスクやトラブル状況でのCEU「なし」と「あり」の違い

想定されるリスクやトラブルChrome Education Upgrade なしChrome Education Upgrade あり
生徒が端末を紛失した場合の情報漏洩管理者による操作ロックができない。そのため、第三者による不正ログインなどのリスクが高まる遠隔で、第三者が操作できないように管理者がロックをかけることができる
学習に関係のないアプリケーションの利用生徒が許可なく多様なアプリケーションのインストールや使用を行う管理者が許可したアプリケーション以外はインストールできないようにするなどの対策が可能
生徒が他生徒の端末を不正に操作し、ファイルを削除するなどのいたずらをする端末の所有者本人が独自に設定を行う必要があり、意識の違いや抜け道が生じる。
結果、本人以外が操作する可能性が高まる
  • ログインせずに操作が可能な「ゲストモード」を禁止
  • 離席中に一定時間が経過した場合に強制的にパスワード入力を求める

ほか、管理者側で多様な対策ができる

校内で撮影された写真や、学習に使用したファイルを生徒が許可なく外部に共有するGoogle Workspace のアカウントへの設定で、外部とのファイル共有を禁止していたとしても、
Chromebook に個人の Gmail などの Google アカウントでログインできてしまうので防げない
アカウントやドライブ側の設定と併せて、Chromebook に以下のような設定をすることでより強固な対策ができる

  • 学校で作成したアカウント以外(個人の Gmail など)では Chromebook にログインできないようにする
  • ログインせずに操作が可能な「ゲストモード」を禁止する
  • インターネットからダウンロードしたファイルの保存先を Google ドライブに限定する

など

 

また、Chrome Education Upgrade がない場合は、学校のネットワークへの自動接続の設定もできないので、導入時に手動でネットワーク情報を入力し、接続する必要があります。
 
これらのケースは一例です。他にも、多くのリスクと対策が考えられます。
特に1人1台の導入にあたっては、機会の分だけリスクについても多くなるものとお考えいただき、Chrome Education Upgrade を導入していただくことを推奨させていただきます。

より詳しく知る

以下の記事では、Chrome Education Upgrade ありとなしの違いを、よりわかりやすく詳細に解説しております。より詳しくお知りになりたい場合はご参照ください。

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